毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

またもどさまわり⑫(高崎の駅弁)

【2009年8月23日の追記】

 2年前のどさまわりの旅のリバイバル掲載を続けています。

 どうも高崎・上越線方面はなじみが薄いというか縁がないというか、今まであまり行ったことがありません。したがって高崎とか越後湯沢とかあそこらへんはほとんど未知のエリアで、駅弁なんかも未知の世界。「だるま弁当」ぐらいは知ってはいますが食べたことはありません。そんなとき、200系の上越新幹線に乗って食べたのが高崎駅の「鶏めし弁当」、おいしかったです。このとき「鶏めし弁当」を食べてしまったせいか、今に至るも「だるま弁当」にはありつけていません。やっぱり「だるま弁当」を食べるべきであったかも……。

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https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818133521.jpg ▲高崎の駅弁と言えば「だるま弁当」といきたいところですが……。

 2007年8月29日(水)、上越新幹線。

 中央線ホームで201系の行き来をしばらく眺めたあとは新幹線ホームへ移動します。東京駅発11:12の「とき319号」に乗るのです。
 
 越後湯沢で「はくたか」に乗り換えるので、10:52発の「MAXたにがわ407号」でのんびり行ってもよかったのですが、時刻表に「とき319号」は10両と書いてあったのに惹かれてこちらにしました。10両ということは200系だということです。

 22番線に上がると、21番線には11:08発の「MAXやまびこ/つばさ113号」が停車中。いやー 400系「つばさ」を見るのは久しぶり!もう何年も乗ってないですねー「つばさ」。たまには山形あたりへも行ってみようかしら。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818133510.jpg 400系「つばさ113号」。

 と思っているうちに22番線に越後湯沢からの「たにがわ404号」が到着。これが折り返し「とき319号」になりますが、確かに200系であります。オリジナル当時とはカラーリングが変わってしまいましたが、丸みを帯びた先頭の形状は、0系が姿を消した東日本圏ではこの200系だけ。前から見ても横から見ても、そのかわいらしい曲線には思わずほほえんでしまします。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818133502.jpg ▲やってきた200系「たにがわ404号」。折り返しで「とき319号」に。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818133513.jpg グリーン塗色の頃が懐かしい……

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818133517.jpg 丸みを帯びた優しいフォルム。

 しかしこの日も東京駅は大混雑。希望のE席は早々に埋まっており、三列席ではありますが先頭10号車のA席を確保してあったので、車内整備のあといそいそと乗り込みます。越後湯沢までは1時間17分の予定。

 さて、まだ12時前ではありますが、お弁当を食べましょう。
 今日の駅弁は、高崎名物……いや、「だるま弁当」ではありません。高崎で買ったものでもありません。
 さっき新幹線の改札を抜ける前に東京駅の構内をぶらぶらしていたら、八重洲北口寄りにある「ダイニングコート」の中に駅弁専門店「旨囲門」ができているのを発見。「東北・信越各地の人気駅弁を集めた便利で楽しいお店」が宣伝文句だけに、JR東日本エリアの駅弁がかなりの品数で揃っています。駅弁はご当地で食べなきゃ意味がないんだという意見もありましょうが、ふらりと立ち寄っていろんな地方の駅弁を東京にいながらにして楽しむことができるという意味ではおもしろいかも。
 僕はここで高崎の「鶏めし弁当」を買い込んだのです。昭和9年発売開始、昔ながらの絵柄の掛け紙(正確には今は箱になっていましたが)の「鶏めし弁当」を「とき」の車内で初めて食べます。

イメージ 5


 じゃーん、高崎名物「鶏めし弁当」。中身は茶飯の上に鶏そぼろ、鶏照り焼き、コールドチキンに海苔、おかずは舞茸入肉団子、紅玉こんにゃく、栗、でっかいかりかり梅に香味きゅうり。味は濃いめでどれも美味。こんにゃくがどんと入っているところがさすが群馬。駅弁の基本である薄い板を組み合わせて作った弁当箱にどうしてもくっついてしまうごはんの最後の一粒まで平らげてごちそうさま。とてもおいしかったです!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818133526.jpg 鶏肉もよいが蒟蒻や梅もよい。

 乗客のおおかたは越後湯沢で降り、在来線ホームへと移動します。12:40発の1010M特「はくたか10号」へ乗り換えです。「はくたか10号」は越後湯沢を出ると富山までは直江津、糸魚川、魚津にしか停まりません。ほぼ満席の客を乗せて、北越急行内を文字通り爆走します。そうです、僕は今、富山に向かっているのです。富山到着は14:38の予定であります。