越後湯沢の蕎麦もわりと黒い(冬のニッポン雪景色;その47)
2013年2月14日、越後湯沢駅でちょっとゆっくり。
次に乗るのは、20番線に停車中の07:20発「Maxたにがわ75号」。20番線は在来線の9/10番線ホームと隣り合ったホームなので、20番線のホームの上からは、今しがた降りたばかりの「サンライズ出雲・瀬戸」が見えます。E4系「Maxたにがわ75号」と285系「サンライズ出雲・瀬戸」を同じ画面の中に収めて、僕は「Maxたにがわ75号」に乗車します。
▲次は「Maxたにがわ75号」で北を目指します。
この「Maxたにがわ75号」、ちょっとおもしろい列車です。ガーラ湯沢行きの季節列車で、運転日は1月4日を除く12月22日から2月28日までと、ほぼ毎日走っているのですが、各駅停車が信条の「たにがわ」のはずですが、「Maxたにがわ75号」は東京、上野、大宮と停まったあとは高崎、越後湯沢、ガーラ湯沢と、「Maxとき」並みの俊足ぶりです。ガーラ湯沢行きの季節臨時「たにがわ」には停車駅の少ないものが何本か設定されているようなのですが、どうしてなんでしょうね?
「Maxたにがわ75号」の越後湯沢到着は08:45。2分停車したあと終点ガーラ湯沢まで行きますが、僕は越後湯沢で下車です。いつもの1番線ホームには、北越鉄道のスノーラビットエクスプレス車両による1001M特急「はくたか1号」が08:41に既に到着していて、折り返しのための車内整備中です。
いつもは短い乗り継ぎ時間で通り過ぎてしまう越後湯沢駅ですが、今回は多少時間があります。新幹線の乗り換え改札を通って在来線の跨線橋の方へ抜けると、左手に立ち食い蕎麦屋があるので、まずはここで朝食ということにしましょう。
この立ち食い蕎麦屋は「湯沢庵」といい、0/1番線ホームへ下りる階段と2/3番線ホームへ下りる階段との間をふさぐようにして存在しており、たぶん改札の外側でも内側でも食べられるような構造になっています。改札の内側は四角いテーブルを二つ、跨線橋の通路に張り出すように並べて、そこで食べられるようになっています。
▲この立ち食い蕎麦屋は「湯沢庵」。
直接接続する新幹線と「はくたか」の乗り継ぎ時間は8~10分といったところですから、乗り継ぎ客はまず間違いなくこの「湯沢庵」を素通りしてしまうでしょう。今までの僕も、ここに立ち食い蕎麦屋があるということは知りながら、毎回素通りしていました。
越後湯沢駅での乗り継ぎ客がこの蕎麦屋を利用しないということは、この蕎麦屋を改札の内側で利用する人はそれほど多くはないのではないでしょうか。早めの列車で着いた人とか、「はくたか」ではない列車と新幹線を乗り継ぐ客とかぐらいなんでしょうかね。だいじょうぶか、「湯沢庵」!!
▲そうこうしているうちに山菜そばが配膳。
▲東日本ですからつゆの色は濃く、西日本の人は驚かれることでしょう。
注文したのは山菜そば。かなりたっぷりの山菜と刻みネギが少々載った山菜そばです。山菜はどこの駅蕎麦でも同じように水煮パックのものを使っているのだろうとは思いますが、それでも山菜の食感はしゃきしゃきしていておいしいです。つゆは東日本らしく真っ黒ですが、松山、広島と西日本の透き通るようなつゆのうどんを連続して食べたあとだけに、この黒さと濃い味には恋しささえ感じます(^^)。麺は少しひらべったい細麺で、色はかなり黒く、蕎麦らしい蕎麦です。これで体も温まり、僕自身も「はくたか」へ乗り換える準備が整いました(^^)。
▲しゃきしゃきの山菜がたっぷり。
▲リフトアップ!色黒で蕎麦らしい麺です。