毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

帰省ついでの五能線②(深浦行き普通列車)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222122.jpg白神山地カラーの弘前発深浦行き普通列車2826D。

 2005年10月10日、五能線へ。

 前夜弘前で過ごし、翌朝は弘前09:25発の深浦行き普通列車2826Dで出発です。

 2004年12月に高架化された新しい駅舎がオープンした弘前駅の改札を抜けてホームへの階段を下りると、列車はまだ入線していません。1番線には09:09発12M特急「つがる12号」八戸行きが出発を待っているのが見えます。弘前まで乗り入れる「つがる」の多くはE751系で運転されています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222125.jpg 弘前駅、朝、E751系

 「つがる12号」が発車していったのと入れ違いにやがて2番線ホームに2826Dが入ってきました。日本海の青と白神山地の山並みをイメージしたカラーリングのキハ48形の二両編成です。弘前方はキハ48-515、川部方はキハ48-1522。

 09:20、1番線に上野からの2021レ寝台特急「あけぼの」が到着し、少々の乗換客を引き取って、2826Dはいよいよ弘前を出発です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222134.jpg 「あけぼの」、弘前到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222129.jpg キハ48-515を後ろにまもなく出発。

 2826Dは、奥羽本線を川部まで下って進行方向を変え、五能線に入ります。板柳、五所川原、木造と津軽平野の穀倉地帯とリンゴ畑の中をのんびり走ります。

 五能線の青森部分には「陸奥」のつく駅がたくさんあります。陸奥鶴田陸奥森田陸奥赤石陸奥柳田陸奥沢辺陸奥岩崎。しかし、奥羽本線津軽線津軽鉄道には「陸奥」のつく駅はなく、「津軽」のつく駅ばかりです。津軽新城津軽湯の沢津軽飯詰、津軽中里、津軽宮田津軽今別。一方、東北本線八戸線には陸奥市川陸奥湊、陸奥白浜と「陸奥」のつく駅が。青森県旧国名は「陸奥国」、藩政時代は青森県西部は「津軽藩」ですから「陸奥」でも「津軽」でもよいのでしょうが、それにしても五能線に「津軽」のつく駅が一つもないのは少し不思議な気もします。

 鰺ヶ沢駅で15分停車で、2525Dとの交換を待ちます。鰺ヶ沢を出て二つ目の北金ヶ沢では8525D快速「リゾートしらかみ1号」とも交換です。この日の「リゾートしらかみ1号」は青池編成ですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222142.jpg 五能線、なぜか「陸奥」ばかり。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222148.jpg 北金ヶ沢で青池編成と交換。

 さて、鰺ヶ沢を過ぎるといよいよ五能線の真骨頂、日本海の見える海沿いルートに入ります。その最初の見どころは千畳敷海岸。2007年の今でも「リゾートしらかみ3号」だけは千畳敷駅に停車してその景勝を下車して楽しむことができるようですが、列車の中からでも、千畳もの広さがあるという平たい岩場を眺めることができます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222155.jpg ▲列車からも見える奇岩景勝・千畳敷海岸。

 千畳敷を出ると、列車は大戸瀬風合瀬驫木追良瀬と海岸沿いをひた走ります。難読駅名が多いですねえ。出発の頃は雲の多かった空は今ではすっかり青空になり、青い海にさまざまな形の岩の景色が広がって、五能線の旅を楽しませてくれます。「リゾートしらかみ」ではなく、ごく普通の鈍行列車に乗って窓を開け放っていく五能線、おすすめです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222200.jpg ススキの穂もちらほらと。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222207.jpg 窓、開け放題。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222214.jpg ▲もうすぐ深浦に到着というあたりで見えた岩場の海岸。