毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

3度目のエストニアについに到着(Long Summer Vacation;その61)

f:id:mainichigaharu:20191206001705j:plain▲今回も後ろのドアから搭乗します。タリン行きAY1023便。

 2018年7月26日、路面電車トラブル。

 次に乗るのは、16:25発のタリン行きAY1023便。もともとJL413便の到着からの乗継時間が2時間弱で、乗継保安検査場の混雑などもあって、シェンゲン・エリアに抜けた頃にはもうあまり時間に余裕がなかったけれども、AY1023便が出るのが21A番ゲートで、フィンエアーのラウンジのすぐ近くだったので、ラウンジにもちょこっと寄ることができました。

f:id:mainichigaharu:20191206001659j:plain▲タリン行きAY1023便の出る21A番ゲート前のカウンター。

 既にこの1年で2回ヘルシンキ経由でタリンへ行ったので、ヘルシンキでのタリン行き乗継は勝手知ったるもの。搭乗が始まって21A番ゲートがオープンになったら1階に降りて、階下の待合室でバスが来るのを待ち、バスでオープンスポットへ移動して搭乗します。

 今回、バスにはすぐに乗れたんですが、最後の乗客がなかなか現れず、バスの車内でかなり長く待たされました。こういうので時間をロスするのは非常に残念である。

 ようやくバスが動いて、オープンスポットでバスを降りて搭乗します。機材はいつもどおりのATR72-500で、この日のレジはOH-ATGをつけています。
 

f:id:mainichigaharu:20191206001713j:plain▲託送荷物は前方ドアから積み込みます。

 ボディには「NoRRA」の文字がペイントされています。便名はフィンエアーですが、運航するのは「ノルディック・リージョナル・エアラインズ(Nordic Regional Airlines;NoRRA)」です。ATR72-500に乗るのは後ろのドアから。これもいつもどおりですね。後部ドアの裏側にはステップがついているので、別途タラップをつけなくてもラクラク搭乗できます。

 既に出発時刻を過ぎた16:28に搭乗し、7番D席に着席。シートは2×2列で、機内は非常に狭いので、日系航空会社だったら「飛行機の座席数100席未満」の場合ということで機内に持ち込める荷物の大きさが100席以上の飛行機の場合より一回り小さく制限されますが、ここではそんなのおかまいなしに大きなバックパックとかキャリーケースとかをどんどん持ち込むので、その収納に手間がかかりまくって、それで更に出発が遅れます(涙)。

 

f:id:mainichigaharu:20191206001717j:plain▲ヴァンター空港RWY15離陸直後。ハイウエイが輻輳してますねー。

f:id:mainichigaharu:20191206001722j:plain▲ヘルシンキ東部、クロサーリ島へ渡るハイウエイの橋や南側のムスティッカマー島など。

 ようやく荷物がなんとか全部納まって、16:35にエンジンスタート。機内はぎゅうぎゅう満席です。ただ、前年の7月に来たときは、72席ほどある機内の半分ほどが日本人観光客で占められていましたが、この日のこのフライトには日本人の姿は数人程度でした。

 両方のプロペラが高速回転になったところで、16:38、プッシュバーーック!あっ、違った、プッシュされずに自力でバックするんだった。自力ですいすいーっとバックして、すぐにタキシングを始め、16:42にRWY15から離陸しました。

 RWY15から離陸すると機首はほぼ南を向いているので、離陸したAY1023便はそのままほぼまっすぐ飛んでいきます。するとすぐに右側にヘルシンキ市街が広がり、複雑な海岸線と無数の小島を眺めながらフィンランド湾上空へと抜けていきます。

f:id:mainichigaharu:20191206001729j:plain▲タリン市南西部を眺めながら西から進入。

f:id:mainichigaharu:20191206001734j:plain▲奥に見えるのはウレミステ湖。

 あっという間にフィンランド湾を飛び越えて、早くも最終の着陸態勢。エストニアの首都タリン市の南を西から東へ横切るような形でタリン・レンナルト・メリ国際空港へと高度を下げていきます。右側の機窓からは、空港の西に広がるウレミステ湖が徐々に近づいてくるのが見えています。

 そして17時ちょうど、AY1023便はRWY08に着陸。ヘルシンキからの飛行時間はわずか18分でした。

 誘導路はあるのですが誘導路には出ずに、滑走路上でUターンして滑走路をタキシングしてターミナルビル方向へと戻り、ターミナルビル前にスポットイン。もちろんボーディングブリッジはつかず、後方ドアから直接降りて、エプロンを歩いて降機します。まだまだ日は高く、気持ちのよい青空が広がって、夏のエストニアに来た!って感じです。

 

f:id:mainichigaharu:20191206001740j:plain▲タリン空港に到着したAY1023便の後方ドアから降りて、徒歩でターミナルビルへ。

 フィンランドからエストニアに飛んできたわけですが、シェンゲン・エリアということで入国審査はなく、預け荷物を引き取ったら到着ロビーに出られます。

 到着ロビーに出てまず、公共交通機関乗り放題で市内の観光スポットの入場料等が無料になったり割引になったりする「タリン・カード」を購入し、長い通路でつながっているトラム・バス乗り場へ直接歩いて行って、4番のトラムに乗車します。これに乗ってしまえば、投宿する予定のホテルの最寄り電停まではわずか15分です。

 ……と思ったら。

 空港を出発して最初の電停「Ülemiste linnak」まで来たら、停まったまま動かなくなってしまった。しばらく待っても動く気配はなく、やがて乗客がぞろぞろと降り始めました。見ると、数百m前方にもう1輛トラムが停まっていて、どうもこれが動けなくなって立ち往生しているので、こちらも先へ進めないらしい。近くにバス停があるからと運転士に言われ、荷物を転がしながらバス停へ移動。近くと言っても500mほど歩いて、ようやくエストニア国鉄のÜlemiste駅の脇にある「Ülemiste jaam」というバス停に着きました。ここでバスが来るまでけっこう待たされ、ようやく乗れたバスで5つめのバス停「Tornimäe」で降り、ホテルへ到達することができました。予定よりだいぶ時間がかかってしまった……

 外へ晩ごはんを食べに行き、ホテルに戻ってきて部屋に入った頃には時間は午後10時過ぎになってしまいましたが、しかしそこは夏の北欧、日はだいぶ傾きましたがまだ沈んではおらず、部屋の窓からは、少し夕焼け色が出てきた空を背景にタリン旧市街の教会の尖塔が見え、タリンに戻ってきたという気持ちが押し寄せてきて、うれしくなりました。

f:id:mainichigaharu:20191206001747j:plain▲夜10時時過ぎ、夕食から戻ったホテルの窓からの眺め。

f:id:mainichigaharu:20191206001752j:plain▲タリン旧市街の教会や聖堂の尖塔が夕日の中に見えて、なんだかうれしい。