毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

夏花咲き誇るタリン旧市街へ(Long Summer Vacation;その62)

f:id:mainichigaharu:20191206001759j:plain▲このくっきりとした空の色は「コーンフラワーブルー」か。

 2018年7月27日、ヴィル門へ。

 明けて翌日は、まさにエストニアらしいというか、雲一つない、あまりにもくっきりとした突き抜けるような青空がどこまでも広がり、最高に気持ちの良い朝を迎えました。ただし、暑い。日本も猛暑だけれど、ヨーロッパも記録的な猛暑となっていて、タリンもこの夏は気温が30℃を超える日があるとのこと。1年前の7月に初めてタリンを訪れたときは最高気温が20℃に届かない肌寒い毎日を過ごしていたというのに!

 しかし、多少暑くても、タリンの旧市街地を散策するのは本当に気持ち良いです。タリンのことは既に2回にわたってこのブログに書いたのであまり重複しては書かないけれど、かつて全長4kmの城壁に囲まれ、46の見張り塔があり、そのうち城壁2.5kmと26の見張り塔は現存しているタリンの、その城壁に囲まれていた時代のメインゲートだった「ヴィル門(Viru värav)」から、タリン旧市街地へと入っていきましょう。

f:id:mainichigaharu:20191206001820j:plain▲「ヴィル門」の褐色の屋根と澄んだ青空のコントラストの美しいことよ!

 「ヴィル門」を通って城壁の外から中へつながっている石畳の道は「ヴィル通り」。その「ヴィル門」に向かって左側には、ずらりと花屋さんが軒を連ねています。夏、花盛りの季節だけに、どのお店にも鮮やかな色合いの生花がたっぷりと並び、目を楽しませてくれます。いやー、ホント鮮やかです。日本ではなかなか見かけないような色の花もたくさんあるね。プレゼントする相手がいるならぜひここで花束を作ってもらって買うんですけどね。相手がいるなら。ええ。

 ちなみに、エストニアの国歌はヤグルマギクだそうです。ドイツの国花もヤグルマギクなので、やはりドイツの影響なんでしょうかね。ヤグルマギクは学名を「cornflower」といいますが、その青色の美しさから、最高級のサファイアの色味を「コーンフラワーブルー」と形容するそうですよ。ここの花屋さん街にはヤグルマギクは並んでいるかな? 

 f:id:mainichigaharu:20191206001813j:plain▲ヴィル門の手前には花屋さんがずらり。

 

f:id:mainichigaharu:20191206001806j:plain▲夏らしく色とりどりの花がいっぱい並び、目を楽しませてくれます。

 「ヴィル門」から城壁の内側に入り、旧市街地の散策開始。入ってすぐ右の方へ城壁が続いていて、城壁沿いの道は「Müürivahe通り」ですが、この通りには、城壁の足下にビニールの屋根をかけて棚を並べた露店がずらりと並んでいます。露店はすべて、セーターやマフラー、ミトン、帽子などのニット製品を扱うお店で、「セーターの壁」と呼ばれています。ニット製品や布製品はエストニアの特産物なんですね。

 まだ時間が早かったのか、品物を並べるさいちゅうの露店もちらほらありますが、ガイドブックには必ず載っている観光スポットなので、「セーターの壁」をのぞきに来る観光客もだんだんと増えてくることでしょう。 

 

f:id:mainichigaharu:20191206001826j:plain▲城壁の足下にずらりと並んだニットの露店。「セーターの壁」と呼ばれてます。