ホーチミンシティへ。(Long Summer Vacation;その53)
▲レジVN-A606をつけたA321-200がどこかから飛んで来て到着しました。
2018年7月22日、A350ジャナイ(涙)。
チュックバック湖の出島でフォー・クァンなどを食べているうちに、もうハノイを離れる時間になってしまいました。今回もハンさんファミリーにたいへんお世話になりました。ありがたやありがたや。
ハノイ・ノイバイ空港へ送ってもらい、ハンさんファミリーたちとお別れです。また来るからね~。
というわけで、このあとは18:30発のベトナム航空VN267便ホーチミンシティ行きへ乗るのであります。これは2015年4月にベトナムに来てハノイ郊外の古鎮ドゥオンラム村を訪れたときにやはりハノイからホーチミンシティへまず飛んで、ホーチミンシティから日本へ帰ったのと同じルートです。JAL利用だと、ハノイ発もホーチミンシティ発も深夜便になるんですが、ハノイ発だと成田に着くのに対して、ホーチミンシティ発だと羽田に着けるので、その後が動きやすいのです。
▲搭乗待合室エリア。なんかイオンとかショッピングセンターの中のような雰囲気だな。
2014年の年末に新しい空港ターミナルビルが竣工し国際線専用の第2ターミナルとしてオープンすると、もとからあったターミナルビルは国内線線用の第1ターミナルになりました。チェックインしてセキュリティチェックを抜けて中に入ると、搭乗待合室エリアはなかなか混雑しています。夕方の出発ラッシュでしょうか。
国内線で料金もリーズナブルということで、今回もビジネスクラスを手配したので、ビジネスクラス・ラウンジでしばらく時間を過ごします。まだ日が高いので、窓際の席からは、ノイバイ空港を発着する飛行機がよく見えて楽しいです。
フラッグキャリアのベトナム航空、まだ国内線にしか乗ったことはないですが、深みのあるターコイズ色をベースに、尾翼には、仏教国らしく仏の智慧や慈悲の象徴でありベトナムの国花でもある蓮の花をデザインしたゴールデン・ロータスが描かれた塗装はたいへん気に入っております。カッコイイ。しかもA350やB787など新型機もどんどん取り入れていて、がんばってます。
それ以上に勢いがあるのが、ベトジェット・エア。ベトナムのLCCですが、2014年にハノイに来たときは香港にさえ飛んでいなくて、ノイバイ空港で初めて見かけて知った航空会社なのに、2018年に入ってハノイ~東京成田・大阪関西線、ホーチミンシティ~東京成田・大阪関西線、ハノイ~東京成田線、 ダナン~東京羽田線に次々に就航し(特にダナン~羽田は独占運航。)、日本とベトナムを結ぶ主要なエアラインに成長しています。きっとベトナム航空は戦々恐々としているに違いない。
▲日本線にも多数就航して勢いが止まらないベトジェット・エア。
▲ホーチミンシティ行きVN267便は9番ゲートからの出発です。
さて、これから乗るホーチミンシティ行きのVN267便は、9番ゲートからの出発です。
ハノイ~ホーチミンシティ線は、日本の東京~伊丹線みたいなもので、1日60往復超が飛んでいる超大幹線。毎時3、4本は飛んでいるので、どの便にするかフライトは選び放題です。僕がこのVN267便を選択した決め手は、機材が「A350」になっていたから。ベトナム航空は、このエアバスの最新鋭機をさっそく導入し、国内線にも投入していたので、ぜひ乗ってみたくなったのです。
ところがドン。9番ゲートに入っているのはA330-200じゃないかーー。
VN267便のこの日の機材は、大いに期待を裏切って、レジVN-A379をつけたA330-300。18:10に搭乗開始になって乗り込んでみると、ビジネスクラスは、フルフラットになるわけでもなく仕切りに囲まれたプライベート感の高い造りでもないシートの2×2×2の6席×4列の24席仕様。2番K席に着席してみると、2011年に飛び始めた機材でまだ7年ぐらいしか経っていないのに、なんかもうだいぶ古びた感じがします。国内線だからこんなものかしら。この機材は日本にもしょっちゅう飛来していたようですが、まあとにかくビジネスクラスに乗れるんだからよしとしよう。
▲9番ゲートで出発を待つホーチミンシティ行きVN267便のA330-200。
▲ビジネスクラスは2×2×2の並びが4列の24席仕様。
▲シートの背の方はこんな感じ。シートテレビはあったかな?
▲ソフトドリンクのウエルカムドリンクがあったのでオレンジジュースいただきます。
L1ドア1ヶ所だけからの搭乗なので、エコノミークラスの乗客も全部ビジネスクラス・キャビンを通り抜けていきますが、まあとにかくよく乗ってくる。18時台だけでもホーチミンシティ行きは3便あって、しかもこの便は定員の多いワイドボディ機なのに、乗客の列が途切れません。ハノイとホーチミンシティの間の人的流動がこんなに旺盛なものだとは。
24席あるビジネスクラスも20席が埋まり搭乗が終わりましたが、なんかL1ドアのところで客室乗務員とグラウンドスタッフがやりとりしていて、なかなかドアが閉まりません。なんかトラブルで遅れたりしないといいんですが……
結局、定刻から12分遅れて18:42にドアクローズとなり、18:48にプッシュバック、18:53にタキシングとなって、夕闇迫るハノイ・ノイバイ空港のRWY11Rから、19時ちょうどに離陸しました。
▲ターミナルビルなどの明かりを見ながらRWY11Rから離陸します。
▲眼下に広がる夜景。右側の明るい道路はアジアハイウエイ14号線(AH-14)か?
▲真ん中の川はドゥオン川。奥のホン河に流れ込んでます。その向こうがハノイの中心部。
▲まだ西の方には陽の光が残っていますね。夕暮れのハノイの夜景もなかなかです。
離陸後安定飛行に移ってすぐに、機内食のメニューのお伺いがありました。ホーチミンシティまでのブロックタイムは2時間15分となっているので、安定飛行の時間は1時間半程度といったあたりでしょうか。国内線とは言えビジネスクラスのサービスはすぐに始めなければ余裕がなくなるかもしれないのでしょうね。
メニューもあったんですが、メインのチョイスはビーフ、チキン、エビの3種類あり、僕はビーフをチョイス。飛行時間が短いのでワンプレートで提供されますが、食器はちゃんと陶器を使っていて本格的。メインディッシュのほかにサラダとフルーツ、そしてけっこう大きいバゲットが温められてついていて、さすがフランス統治下にあっただけあって、このバゲットがなかなかおいしくて感動。メインディッシュは、半分が牛肉をニンジンやタマネギなどの野菜で炒めたもの、もう半分がコーンとグリンピースを混ぜて炊いたライス、真ん中に青菜が添えてあって、これもけっこうおいしい。ワインもボトルからたっぷりグラスに注いでくれて、国内線とは思えぬ充実ぶりでした。
▲国内線とは思えぬ充実した機内食。バゲットがなんともおいしかったです。
▲ビーフをチョイスしたメインはこちら。これもなかなかおいしくてボリュームも十分。
のんびり食事をしていると早くも高度が下がり始め、最終の着陸態勢になります。夜間フライトなので機窓の風景は楽しめませんが、着陸が近づくと眼下にはホーチミンシティの夜景が広がります。さすがベトナム最大の都市であり商業都市だけあって、夜景の広がりもなかなかのものです。
ホーチミンシティのタンソンニャット(Tân Sơn Nhất)空港には、20:45にRWY25Lに着陸し、20:54に沖停めスポットにスポットイン。飛行機からタラップで直接外へ降りてみたけれど、おや?意外にもそんなに暑くない。もっとむわっと蒸し暑いかと思っていたのに、これならどうってことないぞ。
ビジネスクラスの乗客だけ先にバスに乗せられて一足早くターミナルビルへ移動。これは中国の国内線でも同じサービスが行われてますね。早くターミナルビルへ行けるのはいいけれど、預け荷物がある場合は荷物が出てくるのはビジネスクラスもエコノミークラスも同じタイミングなので、早く行けてもあまり意味はないのだが。
▲まもなくホーチミンシティ到着。眼下に広がる夜景はさすがベトナム最大の商業都市。
▲沖停めになり、タラップで降機。思ったほど蒸し暑くなくてよかった。