毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

今はなきアプリコット・ラウンジ(Long Summer Vacation;その54)

f:id:mainichigaharu:20190825233652j:plain▲東京成田からホーチミンシティに到着したJL759便。これが羽田行きになります。

 2018年7月22日、23日、BaBaBa。

 タンソンニャット空港での国内線から国際線への乗継は、以前もしたことがあるので、迷うことはありません。国内線ターミナルビルを出て左方向にある渡り廊下のような通路をひたすら歩いて行けば国際線ターミナルビルに着くのだ。

 国際線ターミナルビルへ着いてみると、出発ロビーフロア前が人で埋め尽くされています。え、なんで?ターミナルビルの中に入れないの?すごい大人数の団体さんのようにも見えるけど、なぜここで滞留しているのか全然わからない。もしかして僕も入れないのかしらとちょっと不安に思ったけれど、全然問題なく入れた。じゃあいったいあの人たちはなんだったんだろう?

 さてこれから乗るのは23:25発の東京羽田行きJL070便。チェックインを済ませ、出国審査場、保安検査場へと前進しますが、ここもハノイ・ノイバイ空港もセキュリティチェックはなかなか厳しく、X線ゲートを通る前に靴を脱いでベルトもとらなければなりません。
 

f:id:mainichigaharu:20190825233646j:plain▲「アプリコット・ラウンジ」、場所がわからなすぎて簡単にはたどり着けない。

f:id:mainichigaharu:20190825233641j:plain▲深夜便が多い空港なのでもっと混んでるかと思ったら意外に空いていた。

 今回乗るのはエコノミークラスですが、ステータスがあるのでビジネスクラスラウンジを利用できます。タンソンニャット空港のビジネスクラスラウンジは、「ROSE Lounge(ローズラウンジ)」と「APRICOT Lounge(アプリコットラウンジ)」が利用できるとのこと。

 「ローズラウンジ」は広いようですが、JAL、ANAも含めかなり多くの航空会社の共用(数えてみたら全部で22社)になっているので、混雑してるかなと思い、共用航空会社の少ない「アプリコットラウンジ」へ行くことにしました。「アプリコットラウンジ」はJAL、キャセイ・パシフィック、マレーシア、カタール、フィンエアーのワンワールド加盟5社とベトジェット・エアの6社だけの共用になっているんです。

 しかし、「アプリコットラウンジ」の場所がわかりにくい!免税店の裏から1階へ下りよということで、「アプリコットラウンジ」の案内板も出ていたので、エレベーターに乗って1階へ下りたら、どこへも行けない行き止まり!(空港関係者しか開くことができない鉄扉があるのみ。)階段で下りてきてもこの袋小路に迷い込む仕組みになってます。再び2階へ上ってうろうろし、ついにラウンジ行きのエレベーターを発見!これは僕が方向音痴なのか、本当に見つけにくい場所にあるからなのか、ナゾだ。

 

f:id:mainichigaharu:20190825233626j:plain▲ベトナムで非常のポピュラーなビール「333(Bia Ba Ba Ba)」を飲んでみる。

f:id:mainichigaharu:20190825233631j:plain▲チャーシュー載せ焼きそばにネムザン(揚げ春巻き)をトッピングしてみた。

 ようやくたどりついた「アプリコットラウンジ」は、細長い造りでそれほど広い感じはしませんが、6社しか共用していないことと、この時間帯ではJAL便ぐらいしかなさそうなことで、利用者のほとんどが日本人で、思ったほど混んでいませんでした。

 フードもドリンクもいろいろあるようです。まずは、「ビア・サイゴン」をつくっている「サベコ(SABECO;サイゴンビール・アルコール飲料総公社)」がつくる別銘柄「333(Bia Ba Ba Ba)」を飲んでみよう。ベトナムで国内シェア70%超を誇る国民的ビールなのに、なぜか今まで飲んだことがなかったような。

 フードの方は、さっき半端な時間に「フォー・クァン」とかいろいろ食べたのであまり腹は減っていないが、せっかくなので何か食べよう。まずはチャーシューたっぷりの焼きそば。ネムザン(揚げ春巻き)も豊富にあるのでトッピングにしよう。

 フォーもセルフでつくることができるので、これはやはり外せない。カマボコみたいなのとハーブ野菜の葉っぱと刻みネギがトッピング。スープが澄んでない醤油色なのはホーチミン式なのでしょうか。麺も平麺ではなく丸麺です。もちろんおいしいですが。

 なお、この「アプリコットラウンジ」は、改装工事を経て、2018年11月22日に「ル・サイゴンネイズ・ラウンジ(Le Saigonnais Lounge)」と名前を変えてリニューアルオープンしたようです。

 

f:id:mainichigaharu:20190825233637j:plain▲セルフで無限にいただけるフォー。ハノイのとはやはりちょっと違う感じ。丸麺だし。

 東京成田からのJL759便が22:06にランディングして、26番ゲートにスポットイン。これが折り返しで東京羽田行きJL070便になります。この日の機材はレジJA-831JをつけたB787-8ドリームライナーです。

 今回もマイレージでビジネスクラスへのアップグレードを申し込んでいたのですが、最後の最後まで空席が出ず、エコノミークラスのままです。23:07に搭乗し、23番G席に着席。エコノミークラスは2×4×2席の8列仕様なので、G席は真ん中4人並び席の右通路側になります。23:25にドアクローズになってみると、機内はとても混んでいて、ほぼ満席にように見受けられます。夏休みシーズンだからかしら?シートTVの画面には、成田空港までの飛行距離は4,328kmで予定飛行時間は5時間19分だと表示されています。
 

f:id:mainichigaharu:20190825233658j:plain▲26番ゲートで出発準備が進む東京羽田行きJL070便。

f:id:mainichigaharu:20190825233704j:plain▲羽田到着2時間前に提供された朝食。おかゆが胃に優しい。

 JL070便は、23:29にプッシュバックとなり、23:35にタキシング開始。そして、23:42にRWY25Lから離陸しました。

 ほぼ満席状態なので少々窮屈な感じは否めませんが、寝るだけなのでそれほど気になるわけではない。機内サービスは朝食だけで、離陸直後には特にサービスはなく、機内は消灯したままなので、そのまま寝入ってしまえます。

 機内の照明が点灯したのは、離陸後3時間が経過した02:47。日本時間では04:47で、到着約2時間前ということになります。全然寝た気がせずネムイですが、機内が明るくなって、朝食が配膳されます。キノコや高菜がふんだんに載った温かい白粥に、玉子焼きやシイタケの煮物、フルーツ、ヨーグルトがついていて、胃に優しくいただけます。

 朝食後もぼんやりと半分眠ったままうつらうつらとしているうちに着陸態勢になって高度が下がり始め、06:46にRWY34Lに着陸し、ほぼ定刻どおりに06:53に112番ゲートにスポットインしました。着陸後の機内では、「今日は『大暑』です」というアナウンス。JAL便では、着陸後のフライトの締めくくりの機内アナウンスで必ずその折々の季節に絡めた一言を添えてくれるのがほほえましくて気に入っています。しかし「大暑」とは、東京は暑くなるんでしょうね……

 

f:id:mainichigaharu:20190825233711j:plain▲羽田空港112番ゲートに到着したJL070便。

f:id:mainichigaharu:20190825233715j:plain▲国内線乗継線用シャトルバスから、さっき降りたJL070便が見えました。