毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

マイ・コーヒー (Long Summer Vacation;その51)

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▲間口の狭いコーヒー店。ベトナムに来たらコーヒーはやはり買いたいもの。

 2018年7月22日、ロブスタ種。

 タンロン遺跡の見学を終え、再びハンさんファミリーの車に乗って、タンロン遺跡の北に広がる「西湖(Tây Hồ)」をのんびり1周。「西湖」の周囲は約17kmあります。南岸から西岸にかけては、こじゃれたレストランや大衆向け、若者向けのビアホール(「Bia Hói(ビア・ホイ)」といいます。)が並び、2015年4月に来たときは、そんなビアホールで飲んで食べて飲んで食べて飲んで食べてめちゃくちゃ安かったのを思い出します。

 

f:id:mainichigaharu:20190825233342j:plain▲1周約17kmの「西湖」べりの道を車でゆっくり一回りしてみた。

 「西湖」1周のあとは、おみやげ探し。旧市街の方へ入っていって、こまごましたお店をのぞいて回ります。

 のぞいて回ると言っても、ほしいものは決まってまして、一つは、日清やエースコックが現地で生産しているラーメンやフォーのインスタント袋麺。ばらまき用おみやげに最適であります。これはまあコンビニやスーパーなどどこでも買える。

 もう一つほしいのは、やはりコーヒーでしょう。

 なにしろ、ベトナムはコーヒー豆の生産量世界第2位!日本国内ではあまりベトナムのコーヒーを飲んでいる感じがしないかもしれませんが、それは、日本でよく飲まれているのはアラビカ種の豆なのですが、ベトナムで栽培されているのは大部分が、アラビカ種に比べて香りや酸味に乏しく、苦味とコクが強くてあまりおいしくないロブスタ種だからでしょう。しかし、ロブスタ種はインスタントコーヒーや缶コーヒーの原料として日本にも大量に輸入されていると思われるので、ベトナム産と気づかずに実はけっこう飲んでいるかもしれません。(とは言え、ハノイ北郊ではアラビカ種も栽培されています。ベトナムのコーヒー生産量の4%程度がアラビカ種だそうですが、それでもアラビカ種の生産量としては世界第15位だそうです。) 

 

f:id:mainichigaharu:20190825233355j:plain▲壁にぎっしりコーヒーが並んでます。隣の衣料品店の売り物がはみ出てきてますが。

 今回立ち寄ったのは、ホアンキエム湖の北岸とドンスアン市場とのちょうど間ぐらいにある旧市街の中の一角にある小さなコーヒー店。「ハンガン通り(Phố Hàng Ngang)」と「ハンブオム通り(Phở Hàng Buồm)」の角にある「Mai Coffee」というお店です。2人立てばいっぱいぐらいのすごく狭い間口のお店で、両側の壁の棚にコーヒーがびっしり並べてあります。隣の衣料品の売り物(Tシャツとか短パンとか)がこちらにはみ出て浸食してきてます。

 そんなわけでロブスタ種の豆は香りや酸味に乏しいのですが、ベトナム式に超濃厚に煎れて練乳たっぷりの甘々にして飲むのだからそんなことはたいして気になりません。そういう飲み方が一般的なので、売っている豆は基本的にエスプレッソのように深煎りにしてあるようです。ここで何袋かみつくろってコーヒー豆を買って、おみやげができました!

f:id:mainichigaharu:20190825233402j:plain▲手前(Weasel Gold)は、豆を人工発酵させて「コピ・ルアク」っぽくしたもの。