ビア・ホイ(ハノイふたたび;その8)
▲タイ湖に面した超ローカルなビアホールで、冷えたビア・ホイでカンパイ!
2015年4月25日、大満足。
いや~、今回はロンビエン駅とロンビエン橋をじっくり見られてよかった~、と大いに満足してロンビエン駅をあとにします。またこちゃこちゃとした狭い小路が入り組む旧市街に入って、「Chợ Đồng Xuân(ドンスアン市場)」までやってきました。1890年に建てられたこの建物、三角屋根が連なっているのが特徴ですが、中はまるで体育館か劇場のように広く、そのなかにこまごまとした商店がひしめきあっています。
▲三角屋根が特徴の巨大なドンスアン市場。
ハノイ駅近くの食堂からここまで、歩きに歩いて、さすがにくたびれてきました。そこで、案内してくれているハンさん、ここで思い切ってタクシーを拾い、次の場所へ移動することに。旧市街から西へ走ると、ハノイ中心部にある湖の中では最も大きい、周囲約14kmの「Hồ Tây(タイ湖)」の南岸に出ます。いやー、広々として気持ちいい~。湖面を渡る風がまた爽やか!
▲タイ湖南岸の湖畔べりの道をゆく。気持ちいい。
そんなタイ湖南岸の湖畔沿いの道「Phố Nguyễn Đình Thi(グェン・ディンティ通り)」を気持ちよく西へ走り、そろそろ西岸に回り込みそうになる手前、道が「Phố Trích Sài」に変わる交差点の辺りでタクシーを停めると、ハンさんは、駐車場のような工場のような資材置き場のような敷地の中へずかずかと入っていきます。
慌ててハンさんにくっついて中に入ると、敷地の手前は屋根をかけただけのオープンエアのスペースにずらりとテーブルが並び、まだ夕方5時過ぎだというのに、ほとんどのテーブルが大勢の人々で埋まっています。入り口には「Bia Cường Hói」の看板。ここはいったい何なのでしょう?
▲「Bia Cường Hói」の看板を目当てに中に入ってみると。
▲オープンエアのスペースにずらりと並ぶテーブルと腰掛け。
ここは、ハンさんが、敢えて庶民的なローカルなお店を僕たちに紹介しようとして連れてきてくれた、ビアホール。「Bia Hói(ビア・ホイ)」とは、ベトナムの生ビールの一種で、Wikipediaによれば「世界で最も安いビール」らしい。この安くて薄い「ビア・ホイ」を出す大衆酒場に、我々は連れてこられたというわけです。
いやー、それにしても店内は大賑わい。どこぞのテーブルでは、草サッカーの試合の打ち上げなのか、ユニホームを着た一軍と美女たちが入り乱れて盛り上がってます。見回せば、確かに客のほとんどはベトナム人、しかも若者が多い。実にローカル。こんなところに来られて、ウレシイ。ハンさん、ありがとう!
▲こちらは草サッカーの試合の打ち上げか、大いに盛り上がり中。
我々もテーブルに就いて、「ビア・ホイ」でカンパイ。大ぶりのグラスに出てきた「ビア・ホイ」は、てっきりぬるいものと思っていたのですが大間違い。きっちりキリっと冷えているではありませんか!歩き疲れて汗をかいたカラダが欲しています、この「ビア・ホイ」を。ぷっっはーーーーーー!!ウマイ。グビグビいっちゃうよ。
つまみは、まずはピーナツ。それから、前回初めて食べて一瞬で大好物になったmăng(タケノコ)と青ネギの炒め物に、空芯菜のニンニク炒め、そして小魚をさっと揚げたもの。いずれもビールに合うものばかり。我々、ビールを次々におかわりしていきます。
▲măng(タケノコ)と青ネギの炒め物。ウマイ。
▲空芯菜のニンニク炒め。シンプルだがウマイ。しゃきしゃき。
▲揚げ小魚。ビールに合いすぎ。
我々のテーブルからもタイ湖が見えていましたが、「ビア・ホイ」のグラスを重ねるうちに日はとっぷりと暮れ、 一方、店内はビール好きたちでますます活気づいてきてます。みんな楽しそう。ハノイの人たちは、こういうところで楽しくお酒を飲んでいるんですね!我々も、かなり飲みましたよ。一人5、6杯はおかわりしたでしょう。
さあ我々もそろそろということで、お会計をすると、3人で締めて10万ドン。日本円で500円と少し。ちょっと待った!ねえそれ、100万ドンの間違いじゃないの?と確認したけれども、間違いなく3人で締めて10万ドン。一人あたり200円弱。いや、だって、ビールだけでも一人5、6杯は飲んだんですよ?いくらなんでも安すぎますよ。こんなに満足できて、それで200円でいいんですか?いいんですか。そーですか。それはスバラシイ。「ビア・ホイ」、バンザイ!
▲日も暮れて、店内はますます賑やかに。
▲看板のネオンが点り、タイ湖の水面は闇の中。
▲とってもローカルなお店に連れて行ってもらえて、よかったー。