毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

Belvedere Tam Dao Resort(夏の旅、北へ南へ時々台風;その70)

イメージ 1 ▲タムダオ高原にあるホテル「Tam Đảo Belvedere Resort」のフロント棟。

 2016年8月28日、天空の避暑地。

 今回は、初めて夏にハノイへ来たということで、郊外トリップは、天空の避暑地「タムダオ(Tam Đảo)」へ行きます。ハノイの北西約80km、ヴィンフック省(Tỉnh Vĩnh Phúc)とタイグエン省(Tỉnh Thái Nguyên)に跨がる国立公園で、ヴィンフック省の省都ヴィンイエン(Vĩnh Yên)まで行って北へ上がるという感じでしょうか。ハノイ・ノイバイ国際空港は、ハノイ中心部とタムダオの真ん中よりちょっとハノイ寄りというような位置関係になります。

 今回は、ハンさんが会社でもよく使っているという旅行会社にお願いして車を一台チャーターしてタムダオを目指します。ノイバイ空港までは見覚えのある道を走り、ターミナルビルを右手に見ながら空港を通り越して、そこから先は未知の道。ヴィンイエンの北郊からはクネクネの九十九折りの山道になり、約2時間で、タムダオに到着しました。

イメージ 2 ▲僕が泊まったのは、敷地の最も奥まった場所にあるこの棟の2階右側の部屋。

 まずはホテルにチェックイン。泊まるのは「Tam Đảo Belvedere Resort」というホテルで、タムダオの集落の中ではいちばん下の方にあり、フロント棟、レストランなどの施設棟、いくつかの宿泊棟が敷地の中に点在しているというつくりです。我々3人は、2人と1人に分かれ、敷地の最も奥まったところにある宿泊棟の2階の2部屋が割り当てられました。1階と2階に2部屋ずつあり、それぞれの部屋に入口があります。部屋はとても広く、のびのびと過ごせそう。

イメージ 3 ▲板張りの室内は広々して、一人だと持て余しそう。

イメージ 4 ▲入口の反対側はこれまた広々としたプライベート・バルコニー。

 部屋の奥のガラス窓は開け放たれていて、その外はこれまた広々としたプライベート・バルコニー。木製のテーブルと椅子が備え付けてあり、バルコニーでくつろぐこともできます。

 斜面に建つこの宿泊棟のバルコニーからの眺めは、これまたスバラシイ。敷地内の最も奥にあるので、バルコニーの左手には木々生い茂る山が迫り、正面は、雲なのか霧なのか、真っ白なのだけれど、その雲やら霧やらが下の方からバルコニーまで這い上がってきて流れ込み、自分も雲の上に立っているかのよう。雲やら霧やらはまさに千変万化、いっときたりとも同じ場所にとどまっていることはなく流れ移ろい、時々ふとした加減で、下界、ヴィンイエンの街やその周辺の畑なんかが一瞬見えたかと思うと、また白い帳に遮られての繰り返し。タムダオの集落は海抜930m前後にあり、バルコニーへ上ってくる霧はひんやりと涼しく、ここは本当に、天空の避暑地だよ。

イメージ 5 ▲バルコニーの左手には鬱蒼と樹木の茂る山が迫ります。

イメージ 6 ▲向こうの谷の方から絶え間なく雲だか霧だかが這い上がっては漂います。

イメージ 7 ▲一瞬、雲と霧が晴れると、遙か向こうにはヴィンイエンの街が見えたりもします。