毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ハノイの定番ブンチャを食す(Long Summer Vacation;その45)

f:id:mainichigaharu:20190825232821j:plain▲ハノイに行ったらぜっっっったいにはずせない、ハノイ駅近くの店のブンチャ。

 

 2018年7月21日、からの~ベトナムコーヒー。

 

 久しぶりのハノイです。2016年8月以来、2年ぶり。一人でノイバイ空港に到着して、さてどうやって市内へ行ったものか。

 

 2014年12月にハノイを訪れたときは、ハノイ西部のCầu Giấy(カウザイ)地区にあるバスターミナルから7番の路線バスで空港まで来たことがあったけれど、カウザイ地区まで連れて行かれてもそのあとがよくわからない。空港アクセス便利にならないかなーと思っていたら、ここで朗報。2016年の春から、新しい空港アクセスバスが走るようになったそうです!わー、パチパチ!ていうか、前回は到着が夜だったこともありハイヤーの迎えがあったから気づかなかった。

 

 そのアクセスバスとは、86番のバス。朝6時25分から夜23時05分まで、おおむね25分に1本の割合で走っています。空港からのルートは、空港第1ターミナル(国内線ターミナル)が始発で、その次が第2ターミナル(国際線ターミナル)、そのあと市内に入って外国人旅行客が利用しそうな停留所としては、ロンビエン・バスターミナル、ハノイ・オペラハウス、メリア・ホテルを経由して、終点はハノイ駅前です。僕はハノイの定宿がハノイ駅から近いので、まさにうってつけなのだ。

 

f:id:mainichigaharu:20190825232900j:plain▲ハノイ駅近くの「ナムグー通り」。ハノイへ行ったら必ずここへ行くのだ。

 

 86番のバスの難点は、始発が第1ターミナル(国内線ターミナル)なので、第2ターミナル(国際線ターミナル)から乗るときは着席するのは難しいということ。今回は、そもそも第2ターミナルから乗る人が多く(韓国人がすごく多かった。)、座るのははなからムリだったどころか、普通の路線バスみたいな車両なので、車内は立ち客でぎゅう詰め状態でした。

 

 約1時間でハノイ駅前に到着し、小雨の降る中、定宿にチェックイン。日本から直行して来る同僚のフライトが正午過ぎに到着し定宿にやって来るのを待ち、いつものハノイ在住の友人ハンさんも加わって、さっそくいつもの「ブンチャ(Bún chả)」を食べに行きますよ。

 

f:id:mainichigaharu:20190825232839j:plain▲何回来ても店の名前が不明のナムグー通りの入り口にあるブンチャ屋さん。

 

 ハノイ駅の駅前通り(レ・ズアン通り(Đường Lê Duẩn))からナムグー通り(Phố Nam Ngư)に入ってすぐ左にあるこのお店、何回来ても店名不明です。しかしここのブンチャは天下一品、生粋のベトナム人のハンさんも認めるおいしさです。

 

 久しぶりの登場なので、そもそもブンチャって何だっていう紹介からいたしますと、「ブン(bún)」も、日本でも人気の「フォー(phở)」も、日本で言えば「ビーフン」、つまり米粉麺なんですが、フォーは米粉の溶き汁をクレープ状にのばして蒸した生地を切って作る平麺であるのに対し、「ブン」は米粉の溶き汁を固めたのをトコロテンの如く押し出して作る茹で麺で、そうめんのような細丸麺です(過去記事で「ブンは蒸し麺」と書いてきたような気がするけど、茹で麺でした。お詫びして訂正します。)。

 

 平皿に盛られてきたブンを、どんぶりに入って出てくるニョクマム(魚醤)の効いた甘酸っぱしょっぱい汁につけて食べる、いわば「つけ麺」。つけ汁の中には、モヤシなどの野菜のほかに、お店の前に七厘を出して炭火で焼いた豚バラ肉や、「ラロット(lá lốt)」というハーブの葉っぱを貼り付けたミニハンバーグみたいなのが、ゴロゴロと入っていて、かんじんのブンをつけるスペースが見当たらないほど。テーブルの上のザルに盛ってある生のハーブ類を自由にちぎって載せて、ブンをつけて食べます!うっ、ウマイっ!もういくらでも食べられます!ブンチャ最高! 

 

f:id:mainichigaharu:20190825232825j:plain▲こちら、つけ汁。炭火焼きの肉類の香ばしさと生のハーブ類の香りのマリアージュ。

 

 

f:id:mainichigaharu:20190825232830j:plain▲ブンを次々に放り込んではガンガン食べていきます。おいしすぎます。

 

 あーー、よく食べた、ブンチャ。食後は、やっぱりベトナムコーヒーよね。ブンチャ屋さんの近くのカフェに移動して、コーヒータイムにしよう。

 

 ベトナムコーヒーはあまりに濃い上に一杯の量が少ないので、ホットでもアイスでも、練乳をたっぷり入れて飲むのが一般的。僕以外は2人ともアイスコーヒーを注文したところ、底にたっぷりと入った練乳の上に真っ黒なコーヒーが注がれ、氷が入ったグラスが登場。白黒の境界線が鮮やかだ(笑)。

 

 で、僕はホット。ブラックでと注文したら、ベトナム人のハンさんが「えっ、それはあり得ない!」という反応。きっとベトナム人はこのどろりとするくらい濃いコーヒーをブラックで飲むなんて考えられないのでしょうね。いや実際、ブラックで飲むと苦すぎます。エスプレッソの3倍は苦い。思わず顔をしかめちゃうくらい。でもこの苦さがいいのだ。ベトナムコーヒー、勧められないけれどブラックがオススメ(笑)。 

 

f:id:mainichigaharu:20190825232845j:plain▲白黒のコントラストが楽しい練乳たっぷり入りアイスコーヒー。

 

f:id:mainichigaharu:20190825232851j:plain▲ベトナム人はたぶんゼッタイ飲まないホットのブラック。苦いです。