香港版「海ほたる」？（Long Summer Vacation；その42）

▲香港行きJL029便ビジネスクラスの機内食。和食をチョイスしました。

　2018年7月20日、港珠澳大橋、完成間近。

　香港行きJL029便に機窓の後方に富士山の姿が去ると、見えてくるのは三河湾を抱きかかえるような形の愛知県の渥美半島と知多半島。眼下には地図どおりの地形がよく見渡せます。

　とうことは、中部国際空港セントレアも見えるはず。この飛行航路では、伊勢湾の奥の方にあるセントレアはちょっと遠いかなと思いましたが、見えます見えます。ただ、手前に浮かぶ雲がじゃまをして、ちょっと見えにくいかな。伊勢湾上空には全然雲がなく、知多半島から伊勢湾越しの四日市市、鈴鹿市方面の海岸線はとってもよく見えてます。

▲知多半島の右は三河湾、左は伊勢湾、向こうの海岸線は四日市、鈴鹿方面。

▲ちょっと雲がじゃましてますが、中部国際空港セントレアも見えています。

　さて、このあたりで機内食ランチをいただきましょうか。

　午前発便ということで、ドリンクの方はアルコールはがまんして、ペリエをもらいます。メインは、洋食の方は「牛フィレ肉のグリル オリーブソース」か「ソフトシェルクラブと海老のXO醤炒 炒飯添え」からのチョイスでしたが、やはり日本発便なら和食だろうと思い、和食にしました。

　香港線は短い路線なので、ビジネスクラブでも前菜やメインなどデザート以外のものがワンプレートで出てきます。もちろんそれで十分なんですが。

▲豊富な食材を使った色とりどりの前菜が並び、お酒がほしくなる～。

▲メインの台の物は「鰆塩麹焼」。塩麹で焼くなんて今流行り～。

　前菜といたしましては、上の写真の左上から、「香の物」、「長芋ずんだ和え」、「鱧の梅肉かけ」、「海老艶煮　チーズ博多　紅茶鴨パストラミ　いくらとおくらの湯葉磯和え」、そして「がんもの薄口餡　野菜添え」です。長芋をずんだで和えるとは、東北人の心をくすぐるねえ。機上で旬の鱧が食べられるとはうれしい。

　メインの「鰆塩麹焼」は、最近の発酵調味料ブームの火付け役になったとも言える大流行の塩麹を塗って寝かせて滋味深く焼き上げたサワラの切り身。これはオイシイ。タケノコやカボチャ、ズッキーニ、シシトウなどの野菜も添えられて、ごはんによく合います。

　食後はホットコーヒーに、大きなカップのハーゲンダッツ・アイスクリーム。今回はバニラですね。これでまったりしていると、香港なんてすぐに着いちゃいます。 

▲熱いブラックコーヒーと大きなカップのハーゲンダッツ。

　香港空港に向けて最終の着陸態勢となり、入道雲のような夏雲を横に眺めながら高度を下げていきますと、おや？もしやあれは「海ほたる」？

　おっと、違った、あれは、建設が進む「港珠澳大橋」の施設の一部ですね。香港とマカオと広東省の珠海とを結ぶ壮大な建設計画が終盤を迎えてるんですね～。「港珠澳大橋」も、東京湾アクアラインと同じように、海上橋と海底トンネルでできておりまして、眼下に見えているのは、橋とトンネルが切り替わる東側（香港側）の人口島なんですね。施設名は「東出入口人口島」というようで、ここからマカオ側の「西出入口人口島」までの約6.7kmが海底トンネル部分です。

　この人口島、アクアラインの「海ほたる」みたいな愛称はないのかしらと思って調べてみたら、東は「藍海豚島」、西は「白海豚島」という名前がついてました。「海ほたる」風に言えば、「青いるか」、「白いるか」って感じでしょうか。

　というわけで、JL029便は、混雑ルートを避けるルートに変更して飛んできたので、定刻より早く13:18にRWY07Lにランディングし、13:23に22番ゲートにスポットインしました。この日の飛行時間は3時間08分でした。順調順調。

▲夏雲を眺めながら香港空港へ向けて降下中。

▲アクアライン「海ほたる」によく似てる港珠澳大橋の東出入口人口島「青いるか」。

▲奥はランタオ島。港珠澳大橋、だいぶできてきましてほとんど完成目前。