青森を拠点にどさまわり⑯（「はまなす」青森到着）

【2009年7月24日の追記】

　どさまわり記事のリバイバル掲載継続中です。

　初めての急行「はまなす」の寝台車はあっという間でした。寝台料金が高いこともありますが、寝台車に乗るならできるだけ長く乗りたいもの。その点、「はまなす」や「北陸」、今はなき「銀河」はちょっと物足りない感じです。でも「はまなす」の寝台車、とても快適でよく眠れました。

　さすがに7月だったので、青森に到着する朝5時台でも外はすっかり明るく、しかしホームに降り立つと空気はまだひんやりと涼しく、北東北の夏って感じです。今年は9月にならないと帰省できなさそうなので、この写真を見返して青森の夏をせめて感じたいと思います。

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▲青森に到着して引き揚げを待つ「はまなす」と青森駅名物「リンゴかあさん」のツーショット。

　2007年7月13日(金)早朝、急行「はまなす」の車内でふと目が覚めてどこかに停まっている様子。函館かしらと思いつつふと時計を見ると、05:04！　えっ、もう5時過ぎ？じゃあここは蟹田じゃん！！

　爆睡したままいつの間にか青函トンネルをくぐり、蟹田まで来てしまったようです。終点青森到着まであと30分ぐらいしかありません。あわてて起きだしてブラインドを上げると、この日もどんよりとした厚い雲の下にのったりとしたむつ湾が広がっていました。

この日もどんより曇りのむつ湾。

遠くに夏泊半島方面の山並みが。

　身支度を整えて車窓の外をぼんやり眺めているうちに列車は西滝の車両センターを過ぎて西滝川を渡り（もしここで飛び降りられれば自宅まで徒歩3分（笑））、05:35に定刻で終点の青森に到着です。7月9日の朝にも見かけたように、「はまなす」から降りた人たちの多くはぞろぞろと跨線橋を上がり、1番線の「つがる2号」へ乗り換えていき、「いなほ8号」に乗り換える人たちなどは同じホームの立ち食いそば屋に群がって朝食をとりはじめます。

「はまなす」、青森に到着。

この日は堂々11両編成。

　この日の「はまなす」は11両編成でしたから、青森駅の長いホームにほぼいっぱいに横たわり、急行らしからぬ威風堂々とした姿を見せています。ただ残念ながら函館から牽いてきたED79の姿は見られませんでした。
　やがて「はまなす」の最後尾に車両センターへ引き揚げるためのDE10が連結されます。この日はDE10-1122。青森名物「リンゴかあさん」ことリンゴのオブジェ（実は業務用電話機入れ）と並んで車両センターへ出発する時間を待ちます。DE10のこのオレンジ色の車体はどうにもかっこいいです。今や客車列車が激減し、青函連絡船への貨車の出し入れ業務もなくなり、DE10の活躍できる範囲はとても小さくなってしまい、僚機もずいぶんと減ってしまったでしょうから、こうしてがんばっている姿を見るとなんだかほっとした気持ちになります。

青森でまだまだ活躍するDE10。

「青」プレートのDE10-1122。

　さて、リンゴかあさん、次はまたまた「いなほ8号」に乗り換えますよ。

▲よく見ると青森駅ホームのこのリンゴは輪切りです（笑）。