青森を拠点にどさまわり⑮(再び「はまなす」)
【2009年7月22日の追記】
どさまわり記事のリバイバル掲載継続中です。
そうそう、このとき初めて急行「はまなす」の寝台車を体験しました。「客車」で「急行」で、「寝台車」もついてて、そして「11両編成」、なんと堂々たる「ブルトレ」でしょう。これが札幌駅や青森駅のホーム全体に長く伸びて停まるのですからえも言われぬ迫力です。
もうすぐ青森ねぶた祭り。祭り期間中の下り「はまなす」は蟹田にも停車し、ねぶた祭りを楽しんだ人たちの帰宅の足や、青森市内に宿をとれなかった観光客の函館送り込みなどで、「はまなす」が大活躍する季節です。きっとかなり増結も行われるでしょう。活躍する急行「はまなす」をまた見てみたいですね。
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▲札幌で出発を待つ202レ急「はまなす」。
女満別で搭乗したJAL2718便は定刻どおり18:25に新千歳に到着し、「快速エアポート」に乗り継いで19時過ぎに札幌到着です。札幌からは22:00発の202レ急「はまなす」に乗る予定ですが、それまでの時間は駅近くの居酒屋でうまい海産物を肴に一杯やりました。
21時半を回ったので店を出て札幌駅へ戻り、ホームへ上がりました。
「はまなす」入線中の札幌駅。
おや?この日の朝、新千歳に向かう時にも青森から到着した「はまなす」を見かけましたが、そのときに比べてなんだか編成が長いような…… うむ、確かに長い。乗車後の車内放送でも言っていましたが、この日は進行方向前から1号車、増1号車、2号車の順で最後尾が10号車という堂々11両編成。寝台車も3両になって、これは立派なものです。「海の日」の絡んだ三連休に向けた増結措置が始まっているのでしょうか。
編成が長すぎて(それともいつもかしら?)先頭の機関車の顔が撮れません。ホームからはみだしたDD51が前方の信号が赤に変わるのをじっと待っていました。ホームの端のほうは人気がなく、帰宅ラッシュが続きディーゼルエンジンの音がこだまする構内の中で、「はまなす」のホームはひっそりとしたたたずまいでした。
ひっそりと出発を待つ。
ざっと見渡したところでは自由席にも指定席にも乗客がそれなりにぱらぱらという程度。僕が乗り込んだB寝台車の2号車はそこそこ乗っているかなという感じでした。発車時刻が来て列車がゆっくり動き始めると、僕はさっそく寝支度を済ませ、千歳停車も気がつかないほどさっさと眠りに落ちてしまいました。
「はまなす」には今まで確か一度しか乗ったことがありません。学生時代の冬休みに北海道旅行をしたときに札幌から青森まで自由席に乗り、シートの下からむわーんと立ち上ってくる暖房が暑すぎてろくに眠れなかった思い出があります。今回は奮発してB寝台下段。函館での進行方向変換でシートの向きを変えるどたんばたんに煩わされることもなくゆっくり眠ることができます。
▲この日の「はまなす」は堂々11両編成。