毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ED79-18(萩の花咲く秋のニッポン旅;その8)

イメージ 2 ▲函館駅に到着し、切り離された青森からの牽引機ED79-18。

 2014年9月25日、いつもの「増21号車」。

 日付が変わった00:44、青森からの下り急行「はまなす」は定刻に函館駅に到着しました。停車時間は39分もあるので、駅前のコンビニへ買い出しに行く時間も十分あります。実際に駅の外へ出て行った人も何人かいたようです。

 鉄道ファンのみなさんはそれよりも、機関車の付け替えの方に興味がありそうです。

 まず青森から函館まで急行「はまなす」を引っぱってきた電気機関車ED79-18の役目はここまで。函館到着後すぐに切り離されます。ただ、上り「はまなす」で函館に到着すると、札幌から牽引してきたDD51は切り離されて、機回し線を通ってすぐに五稜郭方へ引き上げて行ってしまいますが、下りの場合は、ED79は客車から数メートル離れて停まったまま、動く気配がありません。ずっとそこにいるので、写真撮影もゆっくりできます。

イメージ 1 ▲青森出発時間が早まったので函館では39分の長時間停車。

イメージ 3 ▲この日の函館までの牽引はED79-18。

イメージ 5 ▲この顔が見られるのも北海道新幹線新函館開業までか。

イメージ 4 ▲イエローの地にハマナスの赤い花が鮮やかなトレインマーク。

 ED79-18の切り離された側の面を見てみると、こちらにもトレインマークがついたままになっています。上り「はまなす」の先頭に立つときにいちいち付け替えをする手間を省くためでしょうか。ということは、今や急行「はまなす」はこのED79-18が毎日牽いているのかしら。それにしても、客車側に取り付けられているトレインマークは、色がすっかり褪せて、なんだかしょぼいなあ(^_^ゝ。

イメージ 6 ▲客車との連結面にも取り付けられていたトレインマーク。

 この日の急行「はまなす」は座席車に増結はないものの、寝台車は1両増結の計3両。カーペットカーとともに寝台車の人気も高いことが窺われます。

 そしていつも話題になるのは、増結された寝台車の号車番号。北海道内独特の番号の振り方ですが、この番号の振り方、他の列車にも行われているのかどうか、なぜか「増21号車」となります。7号車の後ろに座席者が増結されるときはそのまま8、9、10、11号車となるのですが、1号車と2号車の間に挟まる寝台車の増結は「増21号車」なんですね。途中に1両挿入することで号車番号が変わって指定券の発券が複雑にならないようにとの配慮なのでしょう。

イメージ 7 ▲切り離されたED79-18の後ろは1号車B寝台車。函館からは最後尾車両になります。

イメージ 9 ▲北海道名物(?)、「増21号車」。

イメージ 10 ▲途中に1両挿入されても、その他の車両の号車番号は変わらないのです。

 函館駅到着直後は下車客もあり、ホームに下りてみる人もありでしたが、停車時間が長いだけに、1時を過ぎると、それぞれ用事も概ね済んで、ホームには人影がなくなりました。あと人が出ているのは先頭の機関車連結現場ぐらいでしょう。僕も、ED79-18は存分に目に焼き付けましたので、札幌まで先頭に立つ7号車方面へ行ってみたいと思います。

イメージ 8 ▲1時を回って人の気配がなくなった函館駅ホーム。