「富士」に乗って大分旅行②(大分→別府→佐賀関)
▲終点大分で乗客を降ろしたあと、側線で休憩に入った寝台特急「富士」。
2004年12月18日、大分駅到着。
長い道程を終えた「富士」は、そそくさと側線に入り、上り東京行きとなる夕方までの休息についてしまいました。
こちらも夜行明けなので、ひと汗流したいところ。別府へ戻り、別府駅から海へ向かってしばらく歩き(有名な「駅前高等温泉」を素通りして)、大分へ初めてプライベートの旅行に来た時(2004年8月)にいろいろネットなどで集めた下調べ情報をもとに訪れて一発で気に入った竹瓦温泉へ行きました。
竹瓦温泉、その建物の外観といい、使い込まれて見事な艶を放つ板張りの屋内といい、半地下になった天井の高い浴室といい、体がしびれるほどの熱い湯といい、どれをとっても素晴らしい!入浴料金が100円というのも泣かせます。体がじんじんするほど湯に浸かり、風呂上がりは板の間でぼーっと過ごす、これこそ日本人のしあわせ。もうこれだけで旅が終わってもかまわない、と思う瞬間。
▲夜行列車明けはひと風呂浴びたいもの。別府駅の近くにある竹瓦温泉へ。唐破風造りの立派な建物。
▲建物南側には、先代の看板が掲げられています。
▲中に入るとこんな感じ。なんともレトロ。奥のガラス窓の向こうは砂湯コーナー。
この竹瓦温泉、開業は明治12年(1879)で、当初は竹屋根葺きから改装を経て瓦葺きになったので竹瓦温泉いう名称がついたとか。現在の建物は昭和13年に建設された唐破風造り。玄関を入って左側が砂湯になっていて、そちらのほうが有名らしいのですが、僕はまだ経験がありません。どなたか入ったことがあるかた、いらっしゃいませんか?
▲佐賀関漁港へ移動。こぢんまりと穏やか。ここに面した佐賀関町漁協直営レストランでランチしました。
夜行明けの汗と疲れがすっかり落ちて、もうどこへも行かなくてもいいやというたるんだ気持ちになってしまったのをなんとか立て直し、次は佐賀関へ向かいました。もちろん、関アジ・関サバを食べるためです。この日のランチは、佐賀関町漁業協同組合の直営レストラン「関の漁場」で、ええ、そりゃあもう食べましたよ、関サバ定食(写真ないですが)。やっぱり、締めずに生のままでサバを食べることって東京なんかではあまりできないじゃないですか。サバは足が速いから。百メートル10秒2ぐらいって言うじゃないですか(冗談)。この生のサバのこりこりした食感はたまりませんです。
腹いっぱいになったところで再び移動開始。佐賀関半島沿いに南下して臼杵を目指します。
それにしても、このあたりの海の水のきれいなのにはびっくりしました。12月なのに青い空と青い海が広がって、来てよかったな、やっぱり。
▲佐賀関半島の南方沖すぐに浮かぶ蔦島。
▲こんなに水がきれいだとは、びっくりです。