毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「富士」に乗って大分旅行①

イメージ 1 ▲まだ「富士」が単独運転だった頃の東京駅10番線ホームの列車案内。

 

 デジカメを手に入れて最初の遠出は、2004年12月、寝台特急「富士」に乗っての大分旅行でした。

 

 2004年12月17日、すでに日の暮れかけた東京駅10番線ホームに上がります。単独運転の頃の「富士」は東京駅発が16:56で、堂々12両編成でした。

 

イメージ 2 ▲東京駅10番線に入線した「富士」。こちらは最後尾の11号車ですね。

 

 年末の帰省ラッシュにはまだ早いこの日の乗客はまばらで、夕闇迫る首都圏を西へと向かって力強く走ります。
 寝台列車に乗るときは、夕食の駅弁やデパ地下などの惣菜やつまみや缶ビールに加え、フルボトルのワインをいつも仕入れます。プラスチックのコップは味気ないけれど、のんびりと寝台車で傾けるワインは格別です。

 

イメージ 3 ▲名古屋駅で大急ぎで撮影。この日の牽引はEF66-53。

 

 いったいどのあたりで眠りについたのか、今となっては思い出せません。
 自分にとってなじみのない山陽路を西進して、一夜明けると下関(07:10着)。恒例の機関車交換です。この日はサーモンピンクのEF81-410が関門トンネルを牽いてくれました。

 

イメージ 4 ▲一夜明けて、下関では関門トンネルをくぐるために機関車を交換。

 

 門司からはED76に牽かれて日豊本線を南下。少ないお客を乗せて、小倉、行橋、中津、宇佐、別府と下って、終点大分には定刻09:47に到着しました。

 

 初めて乗った寝台特急「富士」。1,262,3キロを16時間51分かけて大分まで運んでくれたその走りぶりは、「1列車」の名に恥じないものでした。でも、やっぱり西鹿児島行きのときに乗りたかったですね。

 

イメージ 5 ▲B寝台車の車内。デザインはずばりJR九州仕様。