定期列車だった頃。(ニッポンの秋を探して・その37)
▲夜も更けた富山駅6番線ホームに近づくヘッドライト。
2011年11月7日、トワエク釜。
まぶしいヘッドライトの奥にいたのは、「トワイライトエクスプレス」カラーのEF81-44。しかもこの日は、紅葉など秋の旅行シーズン対応のせいなのかなんなのか、寝台車10両+電源車1両+機関車1両のフル編成。富山駅でもホームいっぱいに停車します。
この日の僕の一夜の宿は9号車。いつもの標準編成なら6号車の次が9号車で、7号車と8号車は連結していませんが、この日はフル編成なので、6、7、8と飛ばさずに並んで9号車です。
しかしこの9号車は喫煙車。B寝台が9両あってそのうち3両が喫煙車だなんて今どきどうよと思うんですが、それがJR西日本の方針のようです。通常編成ならB寝台7両のうちの3両が喫煙車ですよ。
で、この日は禁煙車にはもう下段に空席がなかったんです。喫煙車なら下段に空席があると言われ、富山からの乗車ならもう夜もだいぶ遅いし、喫煙車でもタバコは気にならないだろうと思い、今回はやむを得ず喫煙車に乗車することにしたのですが、なかなかの乗車率のようで頼もしいです。
で、この日は禁煙車にはもう下段に空席がなかったんです。喫煙車なら下段に空席があると言われ、富山からの乗車ならもう夜もだいぶ遅いし、喫煙車でもタバコは気にならないだろうと思い、今回はやむを得ず喫煙車に乗車することにしたのですが、なかなかの乗車率のようで頼もしいです。
9号車10番下段に落ち着いて検札を済ませ、寝支度を整えます。夕食は大分空港でたっぷり食べてきたので、「日本海」の車内では軽くビールを飲む程度。もう夜10時半近いので車内はほぼ寝静まっていて、客車がレールを刻む音が心地よい揺れとともに伝わってきます。富山を出て20分弱で魚津に停車。しかしホームに人影はなく、乗る人はいないようです。
▲22:39、魚津に停車。外は暗い。
魚津を出た寝台特急「日本海」は、23:20糸魚川、23:50直江津(7分停車)、日付が変わって01:28新津(5分停車)、03:35鶴岡、そして酒田、羽後本荘と停車し、秋田には翌朝05:32に到着するというダイヤが組まれています。
フル編成ですが、我が9号車も下段はほとんど埋まっていて、既に多くの寝台のカーテンが閉じられています。日本海縦貫線を走り抜ける寝台特急「日本海」の活躍に安堵しながら、僕も直江津到着を前に眠りに就くことにしましょう。
▲ほとんど埋まった下段の寝台には既にカーテンが引かれ、静かに時が流れています。