2008年夏、はやぶさ、薩摩三昧（その52；「はやぶさ」登場）

▲次の3番線からは東京行き寝台特急「はやぶさ」が発車します。

　2008年7月14日、「はやぶさ」登場。

　さて、いよいよ、ようやく、連載52回目にしてこの記事のタイトルにある「はやぶさ」の登場です。ここまで長かったですねーー(^_^ゝ。

　熊本駅で2ﾚ寝台特急「はやぶさ」を観察するにあたっては、さきた☆たまきさんのブログから貴重な情報を事前にいただきました。たいへん役に立ちました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。

　いちばん役に立った情報は、1番線で「はやぶさ」の入線を見ようと待っていると、思いもよらなかった列車が1番線に入ってきて視界が妨げられるおそれがあるというものでした。この情報を事前に得ていたので、1番線のはるか向こうにこちらへ向かってくる815系の姿が見えたときも冷静でいられました。

　「はやぶさ」の入線は3番線に15:47頃、一方、1番線には15:51着の「リレーつばめ49号」が来るはず。そこで、「リレーつばめ49号」が来るまでの4分間は、3番線に入った「はやぶさ」をとっくりと見られるというのがたまきさんの読み。そこへ突然やってきたのがこの815系だったのだそうです。この815系は熊本15:45着の八代からの普通列車6346M。6000番台がついている上に、先頭の列車種別幕には「臨時」の表示。季節列車的なスジで運行されている列車のようです。

八代からの6346Mが到着。

　6346Mは乗客を下ろしてしばらくすると八代方に引き上げていきます。ここで再び見晴らしがよくなって3番線を見通せるようになり、「はやぶさ」の入線をしっかり待ち受けることができました。1番線に陣取ったまま動ぜずにいられたのは本当にたまきさんのおかげ。ありがとうございました。

　というわけで、熊本駅の3番線には15:57発の東京行き寝台特急「はやぶさ」がどっしりと入線しました。赤い電気機関車とブルトレ6両編成は少々短い感じではありますが、重厚さと言いますか、貫禄と言いますか、なんとも言えぬ風格を感じます。牽引を担当するのはED76-66のようです。6が三つですか。オーメンですね(^_^ゝ。

入ってきました「はやぶさ」が。

いい色、いい形してます。

後ろには寝台車が6両。

　「はやぶさ」単独運転の頃に比べると長さが半分ぐらいしかないのは少々寂しいですが、しかしこのブルーの車体、いつ見てもホレボレします。「カシオペア」、「トワイライトエクスプレス」、「サンライズ瀬戸・出雲・ゆめ」と、車体がブルーではない寝台特急が生まれていますが、「トワイライトエクスプレス」の濃緑色はまだましとは言え、なんだか落ち着きに欠けます。というか、なんとなく夜行列車らしくないというか。僕自身がブルトレ世代だからしかたないのかもしれませんが、夜行列車はブルーであっってほしいんです。そういう意味でも、ブルトレのままで走り続ける「はやぶさ」、立派です。来春廃止の噂もありますが、そんな噂に負けないで、いつまでも元気に走り続けてほしいです。

昔ながらの駅名標。

▲真紅のボディに白いヘッドマークが冴えるこの日の牽引機は大分所属のED76-66。