豪快!佐賀関のアジ寿司(ニッポンの秋を探して・その21)
▲佐賀関ふるさとまつりで手に入れた「アジ寿司」。一つ一つがでかすぎる!
2011年11月6日、寿司を頬張る。
年に一度の恒例「佐賀関ふるさとまつり」に来ております。小さな港町で地元のみなさんがにぎやかに楽しく過ごす一日です。
8年前に関サバ定食を食べた大分県漁協佐賀関支店併設食堂「関の漁場」は見つけられなかったけど、このおまつりに出ている数々のテントにおいしいものが並んでいて、ここでランチを調達できれば十分です。
ふと目に付いたのが、銀色に光る魚の切り身を載せた俵握りのようなお寿司のパックが並ぶ一角。アジ寿司、サバの押し寿司、いなり寿司などがずらりと並んでいて、小学4年生ぐらいの女の子とお母さんがお店番です。
可愛い女の子がお店番。
押し寿司やいなり寿司。
アジのお寿司。
サバ好きの僕としてはサバの押し寿司も捨てがたいのですが、いなり寿司も食べたいので、押し寿司は泣く泣くあきらめ、アジ寿司といなり寿司を購入。早く食べたいっ!
ところが、食べる場所がない。ふるさとまつりが開かれている広場が雨でぬかるみになってしまったため、屋根付きのテントが一つだけ置かれ、その屋根の下にしか椅子が置かれていないので、他に座るところがないのです。
車に戻って車中で食べようかとも思いましたがそれも味気ない。さいわい、この広場は大分市役所佐賀関支所と佐賀関公民館が併設された佐賀関市民センターの敷地内。センター内はトイレや野外ステージ出演者の準備などのために開放されているので、センターの中に入ってみると、ありましたありました。市民窓口と思われるカウンターの前にベンチが並んでいます。この日は日曜日で市民窓口は開いていないので、このベンチでご飯を食べても文句は言われないでしょう(^^)。さあ、アジ寿司といなり寿司をオープンします!
いなり寿司なり。
………でかっ!このいなり寿司、いなり寿司というより、もはやおにぎりですよ。全然俵型じゃなくて、まさにおにぎりそのものの楕円形。大きすぎてぱんぱんになった油揚げはご飯が大きすぎてところどころ破けているのもご愛敬(^^)。油揚げはダシ醤油でじっくり煮込みましたという感じではなく、お味はしごくあっさりでとてもおいしく、ぱくぱくほおばりました。
一方のアジ寿司。こちらも、でかっっ!
半身がまるごと。
これまた握り寿司と言うよりも、どう見ても明らかにおにぎり。その酢飯のおにぎりの上に、アジの半身がまるごと載っています。一個のネタが半身まるごとの握り寿司なんて見たことない。しかも、この半身がまた分厚い。少食な女性ならこの半身を一切れ食べるだけでもおなかがいっぱいになってしまいそう。そしてアジの半身の下には大分名産の大葉が敷かれて香り付けになっています。こんな大きなアジ寿司がパックに5つぎっしり詰まっていて、それはもうたいへんなボリューム。大満足です。
アジの下には大葉。
あとで地図を見て知ったのですが、佐賀関の中心部は佐賀関半島の陸地がかなり狭まったところにあり、町の南北両方の海岸線に港があって、8年前に訪れた食堂「関の漁場」が併設されている漁協などがあるメインの漁港は町の南側だったんですね。ふるさとまつりが開かれたセンターが面しているのは北側の漁港だったのです。
でも、地元のみんなが元気に楽しくおまつりをしているのを見られたのはとてもよかったです。おなかもいっぱいになったし!
「道の駅さがのせき」には展望台や磯公園があり、波打ち際の岩場におりて海を間近に眺めることが可能。まだ雲はだいぶ厚そうですが、雨は上がり、大分市の中心部のほうは少しずつ青空がのぞいてきているように見えます。右手のほうには海越しに陸地が見えていますが、あれはもしや四国愛媛の佐田岬半島の先端??
青空も少しずつ。
あの陸地は四国愛媛かな?
「道の駅さがのせき」の建物の中には、関サバ、関アジ、クロメ、甘夏柑、椿油など地元の水産加工品や農産物がたくさん並んでいます。食事ができるスペースもあって、地元で獲れた魚を使った丼などを手軽に味わうことができそう。「関さば丼」、「関あじ丼」、「ぶりカツ」、「クロメ汁」、それからホテルで朝食に食べた「りゅうきゅう」もありますね。余力があればぜひ何か食べたいところですが、ついさっきボリューム超満点のアジ寿司といなり寿司を食べたので余力ナシ。残念。このまままっすぐ大分市内へと戻ることといたします。
▲一見こぢんまりとした建物の「道の駅さがのせき」。品揃えは豊富ですよ~。