毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ピーチで飛んだ松山も大雨。(Long Summer Vacation;その4)

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▲すぐそこに駐機しているのになかなか搭乗できないAPJ309便。

 

 2018年7月7日、近くてもバスで。

 

 96番ゲートから99番ゲートまでの共通の搭乗口から先がどういう構造になっているのか、搭乗待合室からはその先がまったく見えないので、なんかドキドキします。

 

 改札が始まり、搭乗口から奥の通路へ進むと、すぐの突き当たりで長い通路が左右にのびています。ターミナルビルを取り囲むように80番ゲートから99番ゲートまでの長大な回廊になっているようで、狭くて長い通路を乗客がぞろぞろと列を成してゲートまで移動する様子はなかなかシュール。

 

 そして97番ゲートに到達。ゲートと言ってもボーディングブリッジがあるわけでもなく、外への出口が開いているだけ。そしてその出口からはすぐ目の前に、これから乗るAPJ309便が駐機しています。L1ドアにはタラップがつけられ、30歩も歩けば搭乗できそうな状態です。

 

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▲機内最前方の仕切り壁もがっちりピーチを主張。

 

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▲写真ではあまり伝わらないかもしれませんが、シートピッチはマジで狭い!

 

 出発時刻の14:05を既に過ぎ、14:10になってますが、搭乗はまだ始まりません。機材は目と鼻の先にあるのに、雨が強いため、バスを手配してバスでタラップ下まで乗客を案内するというのです。このバスがなかなか来ない。バスが来ないので、乗客たちはこの殺風景な工場のような建物の通路でただ待っているしかない。そうこうしているうちに雨は弱まり、これならタラップ下まで30歩ダッシュして乗り込めばいいではないかと思ってもしかたがない。

 

 ようやくバスが来て乗り込んで、でも走る距離はわずか数十メートルで、すぐに下車。傘リレーで対応してもよかったんじゃないかなあと思わずにはいられない。

 

 さて、いよいよLCCの機材に初めて乗り込みます。うむ、確かにシートピッチ、狭い!僕の席は前から2列目右窓側の2F席ですが、体をまっすぐにしたままでは窓側席まで入っていけず、通路側席にいったん座って横へずれていくようにしないといけない感じ。僕は身長174cmですが、普通に座って膝が前の座席にくっつく。JAL、ANAなど大手フルキャリアの普通席のシートピッチが31インチ(79cm)なのに対し、ピーチなど日本のLCC5社のシートピッチは29インチ(74cm)。5cmと言えばわずかなようだが、その差は実に大きいことを実感。

 

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▲B滑走路を見下ろしながら関西空港を離陸。

 

 この日の機材はレジJA-803PをつけたA320-200。ANAのA320-200が166席仕様なのに対し、ピーチは180席仕様。機内はかなり混んでいますが、最前列だけは6席あるうち韓国人旅行客1名だけが乗りました。最前列の6席は「ファストシート」と呼ばれ、プラス1,360円で指定することができるんですが、松山までの実質40分程度のフライトではそこまでお金を出して「ファストシート」にするまでもないという感じなのでしょう。

 

 14:25にドアが閉まると、「みなさま、こんにちは。ピーチへようこそ。」という機内アナウンス。機内アナウンスでは、随所に言葉の工夫が感じられ、ピーチらしさを演出してるなと思いました。プッシュバックはなく、14:30にタキシング開始。A320なら天井収納式のモニターがあるはずですが、それは使わずに、エマージェンシー・デモは客室乗務員によって行われました。

 

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▲松山空港へファイナルアプローチ。手前は松山市に属する津和地島。

 

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▲津和地島の南西にのびる細い半島部。海水が濁っているのは大雨のせいでしょうか。

 

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▲手前が諸島、その右が情島、その奥は屋代島の最東端部、左は片島。いずれも山口県周防大島町。

 

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▲松山市の二神島。島の上だけにすっぽりと帽子のように雲がかかっています。

 

 そしてAPJ309便は、14:42にRWY24Lから離陸。雨は止んだようです。

 

 離陸後右に旋回し、淡路島上空を横切って、瀬戸内海を西へ進んでいきます。すぐにまた高度が下がり始め、雲の下に出ると瀬戸内海に浮かぶ島々がよく見えます。雨のおかげで空気が澄んだのか、島影はかなり遠くの島までくっきりとしています。

 

 広島県呉市の最南端になる倉橋島を右に見ながら通り過ぎたあたりで左へカーブして松山空港へファイナルアプローチ。山口県周防大島町の屋代島、情島、片島、諸島などを間近に見ながら高度をぐんぐん下げていきます。どの島にも白い雲が傘のようにかかっているのが不思議です。松山市の二神島などは陸地が見えないくらいすっぽりと雲の傘をかぶっていました。

 

 そして15:20、松山空港RWY14に着陸。直前まで雨は降っていなかったのに、松山空港は本降りの雨ではないか。関空と違って松山空港ではLCCでもボーディングブリッジがつけられるので降機時に雨に濡れる心配はないけれど、このあとの日程がちょっと思いやられるなあ。

 

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▲着陸直前まで降っていなかったのに、松山空港は雨でした。

 

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▲ちゃんとボーディングブリッジがついて雨に濡れずに降機できました。