毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

初めて乗りますLCC。(Long Summer Vacation;その3)

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▲関空第2ターミナル制限エリアにあるピーチのブランドコンセプトショップ「Fuchsia by peach」。

 2018年7月7日、雨も霧も。

 

 関西空港に到着し、入国審査と荷物引き取りを済ませて到着ロビーに出てみると、豪雨で関西や山陽ではたいへんなことになっているというニュースがテレビで流れています。僕のこの先の日程はだいじょうぶだろうか。少し心配になりながら、ターミナルビル対面のエアロプラザを抜けて行く第2ターミナル行き無料バスのりばへ移動します。

 

 これから乗り継ぐのは、14:05発のピーチ・アビエーションAPJ309便、松山行き。僕にとって初めてのLCC搭乗でして、ピーチと春秋航空、チェジュ航空が使っている関西空港の第2ターミナルビルへ行くのも初めてです。ターミナル間無料連絡バスは南海バスがほぼ5分間隔で運行していて、所要7分です。

f:id:mainichigaharu:20191114223951j:plain▲このペラペラのスーパーのレシートみたいなのが搭乗券。必要十分だからいいんだけど。

 

 連絡バスを降り、平屋構造の第2ターミナルに入ると、その第一印象は、プレハブ造りの巨大な倉庫か展示場かという感じ。自動チェックイン機でチェックインし、その奥にある有人カウンターで預け荷物を預けます。自動チェックイン機から出てきたぺらぺらのスーパーのレシートみたいなのが搭乗券。最近はLCCじゃなくても自動チェックインが普及しつつあるし、飛行機に乗るにはこれで必要十分なのでしょうが、すぐくちゃくちゃになっちゃうし、飛行機乗った紀念に取っておきたいというニーズにはそぐわないかもね。「出発時刻20分前までに搭乗口にお越しいただけない場合はご搭乗いただけません」という記載や、その英語表記で「NO EXCEPTION」が太字で強調されているあたり、LCCを感じさせます。

 

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▲保安検査場を抜けてまず出るのがここ。一見、第1ターミナルと変わらない感じもするけど。

 

 保安検査場を抜けて制限エリアに入ると、まずは通路の両側にショップが並んでいます。左はお手軽そうなフードコートというかカフェテリアですが、右は妙にピンク色が目立つショップです。それもそのはず、ショップ全体の手前三分の一ほどは、ピーチ・アビエーションのブランドコンセプトショップ「Fuchsia by peach」なのだから、ピンク色が目立っているのはあたりまえ。ピンクピンクと書いてますが、ピーチ・アビエーションのブランドカラーであるこの深い赤とピンクの中間色のことを「fuchsia(フューシャ、またはフクシャ)」というそうです。Peachらしさを活かしたおみやげやPeachオリジナルグッズが手に入るそうです。さすがピーチ・アビエーションの本拠地、関空第2ターミナルですね。

 

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▲天井だけ見るとほとんど倉庫そのものといった感じの搭乗待合室エリア。

 

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▲スペースは非常に広いです。

 

 両側にショップを見ながらこの通路を進むと、どーんと広いスペースに出ます。天井剥き出しで、まさに倉庫の中といった感じです。しかし床はさすがにコンクリート打ちっ放しというわけではなくちゃんと絨毯が敷かれていて、小児科医院にありそうなカラフルなソファーなどが並んでいますが、とにかくだだっ広いという印象です。窓の外は中庭というか借景というかプレハブに囲まれた和風庭園になっていて、強い雨が降り込んでいます。

 

 このスペースに突き当たって左へ行くと96番ゲートから99番ゲートの、右へ行くと86番ゲートから95番ゲートの搭乗口へ続いています。松山行きAPJ309便は97番ゲートからの出発なので、左へ折れて進んでみます。

 

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▲この通路を抜けて96~99番ゲートへの搭乗口へと向かいます。

 

 左へ折れて通路をまっすぐ進むと、更にだだっ広い、天井がはるか高い、ますます倉庫的なエリアに出ました。ソファーなどが特に不規則に(要するにかなりテキトーに)置かれていて、そのことでだだっ広さ感が増幅されているような気もします。とても静かで、漂う雰囲気は、どんよりとは言わないまでもなんとなく沈んだ感じがしないでもない。これって、LCCに対する偏見かしら?それとも降り続く雨のせい?

 

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▲このだだっ広いスペースが96番~99番ゲート出発便の搭乗待合室。

 

 このだだっ広いスペースの1カ所に96番~99番ゲート出発便の搭乗口があり、次の搭乗は松山行きの便だという案内のスタンドがぺらりと立っています。そしてその横には、「条件付き運航のご案内」も。えっっ?条件付き運航??

 

 そうなんです、この日の松山行きMM309便、案内板には「霧のため」とありますが、要するに松山空港が天候不良なので、関空に引き返すかもしれないという条件付き運航になっているようなんです。こちら関空の方は強い雨が降っているし、ちょっと心配です。ちゃんと飛んでほしいものです。

 

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▲96番ゲートから99番ゲートまでの共通の搭乗口がこちら。

 

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▲松山空港天候不良のため、松山行きMM309便は関空に引き返すかもという条件付き運航に。