毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

帰りも香港経由(2017年月イチ日本・6月編;その11)

イメージ 9 ▲強まる雨の中、羽田空港で香港行きJL029便に搭乗。

 2017年6月28日、JAL SKY SUITE 777。

 青森からのJAL140便が08:54に5番ゲートにスポットインし、降機。次は10:00発の香港行きJL029便に乗り継ぎます。羽田空港での国内線から国際線への最短乗継時間は60分となっていて、託送荷物は青森空港でのチェックイン時にスルーで香港まで直送されるとは言え、国内線と国際線のターミナルが別の場所にあり、出国審査やセキュリティチェックのことも考えると、60分というのはちょっとゆとりがないですよねえ。国内線がちょっと遅れると、心理的慌ただしさは倍増するでしょうね。その点、この日は国内線がばっちり定刻で飛んでくれてよかった

イメージ 1 ▲小止みになっていた雨は、搭乗する頃にはまた本降りになってきた感じ。

 この日のJL029便は、かなり歩かねばたどり着けない新棟の146番ゲートからの出発。機材はレジJA-702JをつけたB777-200です。

 ターミナル間無料連絡バスで国際線ターミナルへ行き、チェックインは青森空港で済んでいるのでまっすぐ保安検査場へ進み、出国審査を受けて、でもどうしてもJALオリジナル・ビーフカレーが食べたかったので(笑)、一瞬SAKURAラウンジに立ち寄ってカレーをかき込むようにして食べ、売店に寄って雑誌を買い、146番ゲートにたどり着いたときには搭乗が始まっていました!

 09:40に搭乗し、7番A席に着席。小止みになっていた雨はまた本降りになってきたようで、窓は雨粒で覆われています。マイルでアップグレードしたビジネスクラスのシートは「JAL SKY SUITE Ⅲ」。2016年7月から改装を終えて一機また一機と投入されてきた「JAL SKY SUITE 777」仕様のシートで、ヘリンボーン形に、日本的に言えばハの字にシートが並んでいます。1×2×1列配置なので、窓際席は更にプライベート感が大きく、実にのんびりゆったりリラックスできます。個人的には、4月にスリランカへ行くときに乗った羽田発シンガポール行きJL037便以来2度目の体験です。

イメージ 4 ▲機内での昼食には和食をチョイス。

 定刻より早く09:53にドアクローズとなり、09:58にはプッシュバック、そして10:02にはタキシングを始めました。シートテレビのフライト情報によれば、香港までは3,072km(1,908マイル)、飛行時間は3時間54分を予定しているとのこと。そして10:20、JL029便はRWY05から離陸しました。

 羽田上空は雨が降り続き、雨雲を衝いて雲上に出れば日がさんさんとさしますが、眼下は雲に覆われ、機窓の景色を楽しむことはできません。

 なので、シートテレビで映画でも見ながら、ランチを楽しむしかない。離陸後1時間ほどでドリンクサービスがあり、それに続いて11時半頃にランチタイム。洋食のメインは「牛フィレ肉のグリル 柚子胡椒ソース」と「鶏のカシューナッツ炒め 玉子炒飯添え」の2種類がありましたが、日本発の便の場合はやっぱり和食を選びたいところ。

イメージ 3 ▲和食のおかずは彩り鮮やか。一つ一つがお酒にもよく合います。

イメージ 2 ▲「台の物」は上品に「鰆幽庵焼」。

 この日の和食メニューは、まず箱に詰められたおかずが実に彩り鮮やかです。「赤かぶ漬 柚子大根 野沢菜漬」、「絹豆腐 和牛生姜煮のせ」、「蛸ひしほ味噌とセロリ和え ピリ辛タンスモーク そら豆」、「烏賊ともずく 柚子ジュレ和え 青とさか海苔 いくら」、「鯛塩焼 とこぶし 海老艶煮 揚げじゃが 豚ロース塩ダレ」と盛りだくさん。どれを取ってもお酒にも合い、食事時間が長引いてしまいそう。「台の物」は「鰆幽庵焼」で、厚揚げ、ベビーコーン、インゲン、ニンジンが添えてあり、鰆の上には柚子がトッピング。とても上品なお味で、とてもおいしい白いごはんによく合い、搭乗前にカレーをかき込んだのなんかすっかり忘れてしまえます(笑)。そしてデザートは大きなカップのハーゲンダッツのバニラアイス、そしてホットコーヒー。ああよく食べた。満足です。

イメージ 5 ▲デザートは、大きなカップでハーゲンダッツのバニラアイスが出てきてうれしい。

 映画はついに、「ハンガーゲームFINAL: レボリューション」を観ました。今さらと思われるかもしれませんが、なかなか観る機会がなくて。個人的にはクレシダ役のナタリー・ドーマーが好き。ほぼどうでもいいことですが。

 さて、ファイナルアプローチ。気がついてみれば、実に良い天気ではないですか!亜熱帯の真っ青な空と海が果てしなく広がり、ところどころに真っ白な雲が浮かび、気持ちいいことこの上なし。

 広東省恵州市に属する大亜湾に浮かぶ島、三門島、小三門、青洲島が眼下に通り過ぎて行くのを眺めていると、次に見えてくるのがいよいよ香港です。香港の最東端・長咀洲、そこから海岸線が曲線を描いて湾になっていて、それが「大浪灣」、その奥にあるビーチが「鹹田灣」ビーチ。このあたりは広大な「西貢東郊野公園(Sai Kung East Country Park)」になっていて、香港でも自然が広がる一帯です。

イメージ 6 ▲真ん中に見える島は小さい右のから青洲島、小三門、三門島。広東省恵州市に属する島々。

イメージ 7 ▲中央右の突き出たところの先端が「長咀洲」で、香港の最東端。「西貢東郊野公園」の一部。

 「西貢東郊野公園」の一帯を抜けると、香港らしい高層ビル群が見えるようになってきます。「西貢東郊野公園」の西側に隣接する「馬鞍山郊野公園(Ma On Shan Country Park)」の上空を抜けていくときに右側の眼下に見えるのは、城門河の河口の右側はMTR馬鞍山線の恒安、馬鞍山、烏渓沙にかけての住宅地。左は香港中文大学のキャンパス。向こうに見える水面が緑色になっているところは「船湾淡水湖(Plover Cove Reservoir)」で、世界で初めて海の中につくられた淡水の貯水池だそうです。竣工は1968年。

イメージ 8 ▲中央下が城門河の河口で、その右が馬鞍山地区、左が香港中文大学、奥に「船湾淡水湖」。