毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

スリッパ卓球(念願かなってセイロンティーの旅;その56)

イメージ 4 ▲オトナもコドモも夢中になってしまう、嬉野温泉月イチ名物、スリッパ卓球。

 2017年4月30日、ニンジャ現る。

 嬉野温泉「御宿 高砂」で部屋に案内されたとき、宿の主人から、「毎月最後日曜日は、夜8時からスリッパ温泉卓球大会が開かれますが、お客様、出場しませんか?」と声をかけられ、考える間もなく出場することに決定。しかし、なんなんんだスリッパ卓球って。

 ゆっくり夕食を楽しんだら、もうかれこれ8時。試合会場へ移動しなければ!

 宿を出て、すぐ左にかかる「温泉橋」、日が暮れて照明が灯り、赤い欄干が浮き上がっています。この「温泉橋」を渡って、右折すると、川にそって「嬉野温泉公園」になっていて、公園の中を歩いていくと、今度は少し幅が広めの橋があって、これは1927年(昭和2年)完成の無骨な鉄骨トラス橋「嬉野橋」。「嬉野橋」を渡ってすぐ右にあるのが大正ロマンを感じさせるゴシック風建築物・公衆浴場「シーボルトの湯」で、その向かいが会場だというんですが……

イメージ 1 ▲夜の「御宿 高砂」玄関の風情。落ち着いていて、いいですね。

 あっ、ありました!「シーボルトの湯」と道を挟んで向かい側の建物の下のガレージだか倉庫だかが大きく開け放たれていて、今まさに出場者登録中!受付のテーブルには、勝者に与えられる商品がずらりと積まれているではないか!

 出場資格は、その日に嬉野温泉の旅館・ホテルに宿泊していること。別に8時ちょうどに集合する必要はなく、来た順にどんどん登録して、順次参戦。この日の試合が始まった頃は2、3組しかいなかったけど、試合が進むにつれて出場選手はどんどん増えていきました。

 僕は「スリッパ卓球」と聞いて、ぴかぴかのリノリウムの床でスリッパを履いて卓球をするとツルツル滑ってやりにくいから、そういう卓球なんだろうなあと勝手に思い込んでいたんですが、全然違った。ラケットがスリッパなのだ!旅館の外出用草履もあるでよ。

イメージ 2 ▲ライトアップされて赤い欄干と橋脚が闇に浮かぶ「温泉橋」。

 そしてなんと、試合の相手は、ニンジャだった!!何から何まで意表を突かせてくれるぜ、スリッパ卓球。この日に合わせて、嬉野温泉にある忍者体験テーマパーク「元祖忍者村 嬉野温泉 肥前夢街道」から出張してくる2人の忍者さんが対戦相手。時々、近くの旅館の社長さんが子連れで対戦相手になったりもします。

 試合は5点先取した方が勝ちで、判定が微妙なときには公式審判委員長の葉隠忍者頭目・剣源蔵さんが一方的に宿泊客びいきな判定をしてくれます(笑)。そんなわけで、我々もみごと勝利を手中に収め、賞品は、箱に入った番号札を引いて、大当たりから小当たりまで様々。我々は、老舗旅館「大村屋」さん提供の嬉野茶プリンのセットと、嬉野産100%の青汁「大麦若葉」、ありがたくいただきました~。

イメージ 3 ▲公式審判委員長は、肥前夢街道の葉隠忍者頭目・剣源蔵さんという人らしい。