毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

露天風呂のみ(念願かなってセイロンティーの旅;その57)

イメージ 1 ▲嬉野温泉「温宿 高砂」の朝。こういうしっとり感が日本人は好きなのよね。

 2017年5月1日、内風呂なし。

 スリッパ温泉卓球大会でほどよく体を動かし、のんびり歩いて宿へ帰れば、ばっちりぐっすり爆睡できるというものです。

 明けて5月が始まり、この日も雲一つない青空が広がる良い天気。まずは朝風呂といきましょう。

 なんと、男性用の風呂場には、露天風呂しかないんです!

 脱衣所から浴室の中に入ると、そこは洗い場。左側にカランが3ヶ所、右側にシャワーだけのカランが1ヶ所があるだけ。突き当たりはガラス張りの引き戸で、そこから外に出るといきなり浴槽。無色透明の温泉がこんこんと注がれていて、すだれがかかってはいますが、すぐ目の前を嬉野川が流れ、温泉橋の赤い欄干も見えます。露天風呂だけの温泉を爽やかな風に吹かれながら貸切独占でじっくりと楽しめます。

 そう言えば、宿の建物の向かいに普通のアパートみたいな建物があり、その一部が「御宿高砂リフレッシュ館」になっていて、五右衛門風呂のある貸切風呂や図書室のようなパブリックスペースがあり、確か夜11時までだったと思いますが、宿泊客が自由に利用できるようになっています。

イメージ 5 ▲脱衣所から中を見たところ。屋内には洗い場しかなく、浴槽は突き当たりの向こう、屋外にのみ存在。

イメージ 3 ▲露天風呂には無色透明の食塩含有炭酸アルカリ泉がふんだんに注がれてます。泉温95℃で、飲用もできます。

イメージ 4 ▲屋外部分には本当に浴槽スペースしかない感じで、すだれの向こうは嬉野川。赤いのは温泉橋の欄干。

 GWで満室のはずなのに、朝風呂を一人で独占できたのは、実は全10室のうち8室には、それぞれ趣向を凝らした源泉を使った浴室がが備え付けられていて、部屋に風呂場がないのは2室だけで、僕はその風呂場がない部屋に泊まったのですが、そんなわけで共用の風呂場に来る客はいなかったということなのでしょう。なお、女性用の共用の風呂場には内湯と露天風呂が両方あるそうです。

 朝ごはんもおかずが豊富でボリュームたっぷりで、朝からついついがっつり食べてしまいました。特に温泉湯豆腐はとろとろのお豆腐がなんともクリーミーでおいしかったです。

イメージ 2 ▲がっつり朝ごはん。左端の陶器が温泉湯豆腐、右側の陶器は陶板焼きでハムエッグを作ります。

イメージ 6 ▲食後は囲炉裏サロンでまったり。雲一つない青空に温泉橋の欄干の赤が映えます。

 朝ごはんのあとは、囲炉裏サロンでまったり。ここではコーヒーを無料でいただくことができます。湯上がりテラスに出てみれば、前日の夕刻とはまた違った姿を見せる温泉橋がすぐそばに見え、雲一つない青空に欄干の赤が映えています。

 嬉野温泉は、島根県の斐乃上温泉、栃木県の喜連川温泉とともに「日本三大美肌の湯」となっていて、トロトロと肌にまとわる独特の泉質が特徴。お料理もとてもおいしかったし、帳場の脇で売っていた柿渋とうれしの紅茶エキス配合の「嬉しい おとこ野 うれしい石けん」も自分用に5個買ったし、初めての嬉野温泉、よかったです!

イメージ 7 ▲スリッパ卓球出場要請された宿の主人などに見送られて、「御宿 高砂」を出発です。