毎日ヶ原新聞

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蔦温泉旅館リニューアル(紅葉まだき初秋のニッポン旅;その26)

イメージ 1 ▲久しぶりにやってきました蔦温泉旅館、いつもながらの風情。
 
 2015年9月29日、大幅リニューアル。

 十和田湖行きの「みずうみ10号」は、酸ヶ湯温泉を出ると、国道103号線を標高を上げながら走り、青森県内国道最高地点(標高1,040m)の傘松峠を越えて十和田市に入り、左はすぐに「睡蓮沼」(バスの車中からは沼そのものは見えません。)。その後は下り坂も増えて、猿倉温泉、谷地温泉、仙人橋と過ぎて、2回目のトイレ休憩短時間停車場所の蔦温泉には15:33頃の到着。我々はここで下車して、久しぶりの蔦温泉旅館に投宿します!

イメージ 2 ▲蔦温泉バス停。英中韓と多言語対応。

 経営不振で経営者が変わり、それを機会に施したリニューアルが済んで、2015年4月にリニューアルオープンしたと聞いていましたが、外見には何の変化も感じられません。ブナの原生林に囲まれて、大正7年(1918年)築の本館を中心とした一軒宿は、いつもと同じたたずまいのように見えます。

イメージ 3 ▲ぱっと見た感じ、外観はリニューアル前とは変わらない感じ。

イメージ 4 ▲正面玄関。ズンドウのポストもあいかわらず。

 しかし、中はかなり思い切って手を入れてありました。

 玄関を入ってすぐ右に帳場があるのは変わらず、帳場の中も変わっていないようです。一方、左側は「前はなんだったっけ?」と思い出せないほど印象がないのですが、リニューアル後はソファーセットが何組が置かれ、宿泊者はここでチェックイン手続きをし、それ以外の時間はフリースペースとなる、くつろぎの空間に変身。廊下を挟んでその向かいの部屋も、お土産品などの売店スペースになっていました。

 本館2階へ続く階段を上ると、更に上にある別館への階段は、その手前の廊下に両開きの扉ができて締め切られ、そこから先へは行けないようになりました。勝和35年にできた別館は老朽化もあって、もう使わないことにしたそうですが、場所が国立公園内にあるので勝手に取り壊しなどができず、今後どうしたらよいか検討中とのこと。

イメージ 5 ▲廊下がきれいな白木の床板に張り替えられました。

 暗い廊下の両脇に部屋が並ぶ本館2階は、廊下が白木に張り替えられ、明るく、キレイになった印象。また、2階の共用のトイレと洗面所のある側は以前は行き止まりでしたが、壁がぶち抜かれて、宿泊できる部屋が増え(以前は従業員用の部屋だったそうです。)、そちら側の廊下の奥に階段もできて、その階段を使っても浴場との行き来ができるようになりました。

 我々は、階段の下り口に近い本館2階の一室に投宿。天気は急速によくなって、青空が広がっています!

イメージ 7 ▲奥の別館へ上る階段には前には扉ができて行けなくなりました。

イメージ 6 ▲本館2階の部屋からの眺め。折から虹が。