毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

うれしいのう嬉野温泉(念願かなってセイロンティーの旅;その54)

イメージ 5 ▲嬉野温泉初滞在、「温宿 高砂」さんでのお部屋での夕食が始まります。

 2017年4月30日、湯上がりテラス。

 眼鏡橋をあとにして、長崎市内を出発したのが16時頃。ながさき出島道路から長崎自動車道に入ってひた走ります。大村ICあたりでは、前日長崎空港に到着したときのことを思い出して懐かしんだりして(笑)。そして、嬉野ICまでは走り通さず、相方の意向により東そのぎICで長崎自動車道を下り、一般道での山越えにチャレンジ。国道34号線を上っていき、俵坂峠を越えて佐賀藩の領地へ。ここにはかつて「俵坂口留守番所」があり、長崎街道の佐賀藩と大村藩の藩境の関所として江戸時代には特にキリシタンの取締が厳しく行われたのだとか。

 やがてまもなく、車は嬉野市内に入り、17時半頃には嬉野温泉の旅館に到着!あ~充実した一日だった~。

イメージ 2 ▲この日は嬉野温泉の「御宿 高砂」に投宿いたします。

 嬉野温泉街は、嬉野市の中心地に近く、嬉野川を挟んで旅館が建ち並んでいます。投宿したのはやはり嬉野川に面した「御宿 高砂」。部屋数10室の小さな旅館ですが、玄関から廊下からお部屋から何から何まで、こぢんまりながらとても落ち着く造りで、ほっとできます。

 さっそくひと風呂浴び、風呂上がりは囲炉裏サロンで冷たい水を一気に飲んでリフレッシュ。囲炉裏サロンの外には足湯と、木のベンチが置かれた湯上がりテラスがあり、嬉野川の流れや嬉野川にかかる赤い欄干の温泉橋を眺めながらくつろぐことができて、まじ最高。

イメージ 1 ▲湯上がりテラスからは嬉野川にかかる温泉橋がよく見えます。

イメージ 3 ▲嬉野川の向こうは「茶心の宿 和楽園」。

イメージ 4 ▲湯上がりテラスには足湯もあるんです。

 さて、時間は18時半となり、晩ごはんの時間です。晩ごはんはお部屋でいただけます。

 まずは酒の肴にぴったりと思われる三連発。「あまおうの呉豆腐」。あまおうは言わずと知れた福岡で生まれたイチゴの品種。「呉豆腐」というのは、佐賀県と長崎県の郷土食だそうで、特に佐賀の有田が有名だそうです。豆乳をにがりで固めるのではなく、くずやデンプンを加えて固めるので、もちもちの食感になるとのこと。あまおうの甘さがほんのり広がって、まるで最初からデザートを食べてるみたいです。それから「山菜の信田巻き」に、「梅ダコ」。さすが九州、日が長く、窓から差し込む夕日が暮れていくのを眺めながらゆっくりと食事を楽しみます。

イメージ 6 ▲イチゴのあまおうを使った佐賀の郷土料理「呉豆腐」。

イメージ 7 ▲旬の山菜のしゃきしゃきとした食感がたまらない信田巻き。

イメージ 8 ▲「梅ダコ」、お酒にすごく合いそう。今回は飲まなかったけど。

 お造りは、イカ、中トロ、ハマチ、サーモン。中トロは脂のノリが良くて鮮やかなピンク色。佐賀でイカと言えば「呼子のイカ」ですが、10月中旬から4月中旬まで揚がるのはアオリイカで、地元の人は身が厚いアオリイカが好きだそうですが、これもアオリイカのようですね。確かに肉厚です。

 それと、ワカメとプチトマトが添えられているのは、マテ貝。これをからし酢味噌でいただきます。マテ貝もちょうど旬らしいです。西日本ではマテ貝をふつうによく食べるらしい。東北人にとっては珍しい食材です。酢味噌好きにはたまらんなあ。

イメージ 9 ▲お造り4種。イカは呼子のアオリイカか。トロのピンクが美しい。

イメージ 10 ▲こちらの方ではふつうによく食べるというマテ貝のからし酢味噌。