毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

危うく乗り遅れ。(2016年月イチ日本・12月編;その3)

イメージ 5 ▲あわただしくサーブされた上海浦東発成田行きJL874便の機内食。

 2016年12月10日、荷物が出てこない。

 所定10:10到着予定の瀋陽発上海浦東行きMU5602便が沖停めでスポットインしたのが10:25とそもそも遅れが出たのに加えて、託送荷物が待っても待っても出て来ない!ターンテーブルがようやく回り始めて、荷物が出始めたのは11:05になってから。これはヤバイですよ。次に乗り継ぐのは12:10発の成田行きJL874便。国際線だから、出発時刻まで1時間を切ると危ない。間に合わないかもしれん。

 自分の荷物が出て来たところでひっつかんで猛ダッシュ開始!浦東空港ターミナルの構造はほとんど知らないが、到着ロビーに出て、だいたい出発ロビーは上にあるものと見当を付けつつ、「出発」の案内標識を探しながら上の階に上がると、エスカレーターを上りきったすぐ目の前が上手い具合にJALのチェックインカウンター。これは間に合うか?

イメージ 1 ▲第1ターミナル国際線搭乗フロアのいちばん奥の25番ゲートで出発を待つJL874便。

 カウンターに駆け寄って、パスポートを差し出しながら「成田です!」と言ったら、もう成田行きの乗客はなく、次は13:25発の大阪関西行きJL894便の乗客だろうと思い込んでいた係員さん、「えっ、成田ですか?」とかなり驚いた様子で、慌ててどこかへ電話をかけ、「貨物扉まだ閉めないで!」と叫んでくれました(笑)。

 さて、これでチェックインにはなんとか間に合ったけれど、群衆が押し寄せている出国審査と保安検査を間に合って突破できるか。もうこれはファストレーンに飛び込んで突破するしかない。

 そんなこんなでやっと搭乗フロアへ抜け出たあとのダメ押しは、JL874便がいちばん遠いゲートにいるってこと(涙)。長いコンコースを走って走って走って走って、いちばんはずれの25番ゲートにようやくたどり着いた頃にはもう搭乗開始。もう二度とこんな乗り継ぎはしたくない。浦東空港での乗り継ぎはもうやめよう。

イメージ 2 ▲ターミナルビルを左に眺めながらようやく離陸。

 国内線の荷物を引き取ってからわずか40分で、ほぼ立ち止まらずに11:48にそのまま前進して搭乗。ああ疲れた。

 この日の、入国審査場からはるかかなたの25番ゲートで出発を待っている東京成田行きJL874便の機材はレジJA-321JをつけたB737-800。JALの国際線でB737に乗るのは、10年ぐらい前に北京・成田線で乗ったことがあるような気がするから初めてじゃないと思うんだけど、記憶はおぼろ。

 国際線用のB737-800はCクラス12席、Yクラス132席の144席仕様なので、機内はかなり混んでる感じ。満席かもしれません。12:02にドアクローズになりましたがなかなかプッシュバックが始まらず、12:14にようやくプッシュバックし、12:20にタキシングを始めるも、離陸待ちの行列があまりにも長く、ようやく12:49にRWY34Lから離陸。乗り継ぎといい離陸待ちといい、もう上海浦東空港は二度と利用しないことに決定!!(-_-#)

イメージ 3 ▲離陸後すぐに眼下に広がるのは長江の河口。
 
 今回もマイルでアップグレードしたので、僕の席は1番A席。でも機材が小さいB737-800なので、ビジネスクラスといっても少々シートが大きいくらいで、たいしたことはありません。

 離陸がだいぶ遅れたことから、Cクラスの客室乗務員さん、「遅れてすみません。めいっぱい急いで飛びますので。。。お食事も今すぐにお出しします!」となぜか平謝り状態になっていてなんだかオモシロい(笑)。そしてその言葉どおりにスピーディにドリンクサービスが始まり、ペリエで「あられミックス」と「ドライ納豆」をつまんだあとに、機内食が提供されました。

イメージ 4 ▲お昼ということもあり、アルコールは遠慮してみた(笑)。

 和食はメインが「牛フィレ肉の醤油バターソース ちりめんご飯添え」でしたが、上海積み込みだと思ったので、今回は洋食をチョイス。メインは「チキンとマッシュポテトのロースト バルサミコデミグラスソース」で、アペタイザーには「海老と帆立のマリネ フレンチヴィネガードレッシング」、それに「フレッシュサラダ」にパン。

 パンはビニール袋に包装されたものであいかわらず中国のパンはちょっと残念。しかしメインのチキンは、その上にたっぷりのマッシュポテトを載せてオーブンで焦げ目をつけたおもしろいレシピで、チキンもやわらかく、ボリュームも十分でおいしくいただきました。

イメージ 6 ▲洋食のメイン「チキンとマッシュポテトのロースト バルサミコデミグラスソース」。

イメージ 8 ▲焦げ目をつけたたっぷりのマッシュポテトの下にやわらかチキンが隠れてます。

 食事は洋食をチョイスしましたが、聞けば日本酒は宮城の「伯楽星」と今まで飲んだことのない「来福」という銘柄を積んでいるとのことだったので、「来福」を飲んでみることに。「来福」は茨城県筑西市の「来福酒造」の銘柄。機内で提供されるのは酒造好適米「愛山」100%使用の純米大吟醸。これまたおいしくいただきました。

 雲上飛行を続けながら、デザートはハーゲンダッツのバニラアイスに食後のホットコーヒー。機材が小さいのでビジネスクラスでも機内は狭く感じますが、短距離路線でこれぐらいゆったりできれば十分でしょう。

 ずっと雲上飛行が続いていましたが、離陸後1時間弱でようやく雲が切れ、地上の景色が見えてきました。既に九州へとさしかかっているようです。上海からだとやはり近いなあ。

イメージ 7 ▲今まで飲んだことのない茨城県筑西市の銘柄「来福」にチャレンジ。

イメージ 9 ▲食後においしいホットコーヒーを出してもらえるとほっとする。

イメージ 10 ▲佐賀と長崎の県境に跨がる多良岳上空から、上方は佐賀県鹿島市から嬉野市にかけての市街地。