毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

十和田市現代美術館(紅葉まだき初秋のニッポン旅;その31)

イメージ 3 ▲韓国のチェ・ジョンファ作「フラワー・ホース」が迎えてくれる十和田市現在美術館。

 

 2015年9月30日、「ゲンビ」と言えば新幹線よりやっぱりコッチよね。

 

 本当は子ノ口まで歩いて行って十和田湖も見たいところですが、今回は時間の関係でパス。銚子大滝バス停から、12:26発の子ノ口発八戸駅西口行き「おいらせ22号」に乗ります。八戸方面へ出るバス「おいらせ」号は、1日に2往復だけの運行なので、乗りそびれるとたいへんです。

 

 「おいらせ」号は上りも下りも「道の駅奥入瀬ろまんパーク」でトイレ休憩があり、「奥入瀬ろまんパーク」を出発して次の停留所は「十和田市現代美術館」。13:37頃の到着です。今回は、十和田市に立ち寄って、通称「現美」を初めて参観します。

 

イメージ 1 ▲JRバス東北の「銚子大滝」バス停。

 

イメージ 2 ▲「道の駅奥入瀬ろまんパーク」でトイレ休憩中の「おいらせ22号」。

 

 この日の十和田市は、汗ばむ陽気。はっきり言って暑い!天気良すぎ!いいけど。

 

 十和田市現代美術館、通称「現美」は、桜並木で有名な官庁通りにあり、十和田市が推進するアートによるまちづくりプロジェクト「Arts Towada」の拠点施設として2008年4月26日に開館し、開館直後からたいへんな人気を博し、まだ行ったことがないと言うと、「オマエなんでまだ行ってないんだ!」と驚かれるというほど。

 

 それで今回初めて立ち寄ってみたんですが、正直申しまして、スゴク良かったです!行く価値大いにあり!もっと早く行ってみるべきだったよ!

 

イメージ 4 ▲外観は、真っ白い長方形の箱がいくつか並んでいるという感じ。

 

イメージ 5 ▲「cube cafe & shop」は一面が全面ガラス張りで外が丸見え。

 

イメージ 6 ▲その床は、マリケル・リンの花の絵。十和田の伝統工芸・南部裂織の影響を受けたデザイン。

 

 まず、どこから美術館の中に入れるのか、入口がわかりづらいというところからステキなんですが、入ってすぐ左の建物がエントランスホール。ここには入館券うりばやコインロッカーなどの設備があります。また、入って右へ長いガラス張りの通路を進むと、そこは「cube cafe & shop」というカフェ兼ショップ。ここに入るとかなりびっくり。官庁通りに面した一面が全面ガラス張りになっていて、外が丸見えなんです。しかも、床が既に作品になっていて、台湾のマリケル・リンの花の絵が華やかに描かれています。

 

 館内で写真を撮っていいのはここだけで、作品の展示室は撮影禁止なので、ここでは展示作品を紹介することはできませんが、いずれの作品もユニークで、一つ一つ立ち止まってじっくり鑑賞してしまうものばかりです。

 

イメージ 7 ▲椿昇作「アッタ(aTTA)」。巨大アリですが……難解だ……。

 

イメージ 8 ▲ドイツのインゲス・イデー(inges idee)作「Ghost」、「Unknown Mass」。

 

イメージ 10 ▲草間彌生作「愛はとこしえ十和田でうたう(Love Forever, Singing in Towada)」。

 

イメージ 9 ▲「アート広場」全体が水玉模様に。

 

 この美術館の大きな特徴の一つは、屋外展示作品も多いということ。美術館の建物の前や周囲に展示されているだけでなく、官庁通りをはさんで反対側が「アート広場(Art Square)」という、ちょっとした公園のようになっていて、そこにもいくつか作品が展示してあるのです。

 

 その作品がまたいずれ劣らずユニークで、魅力的。今回は正味1時間半ぐらいしかいられなかったので、駆け足の鑑賞になってしまいましたが、いずれ再訪してじっくりとこのモダンアートの世界に浸ってみたいものです。とにかくオススメです。みなさんもぜひ行くべし!!

 

イメージ 11 ▲オーストリアのエルヴィン・ヴルム(Erwin Wurm)作「Fat House」、「Fat Car」。

 

イメージ 12 ▲「Fat House」は中に入れるんですが、これはなかなか難解よ。