毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

桜にフラワーホース(念願かなってセイロンティーの旅;その3)

イメージ 6 ▲全国的に人気のある十和田市現代美術館の代表作品「フラワーホース」と官庁街通りの桜がコラボ。

 2017年4月17、18、19日、去年の桜ですが。

 4月17日からは、瀋陽で懇意にしている旅行会社の社長さんたちが5人グループで青森に来てくれるということで、新青森駅まで迎えに行き、ホテルにチェックインしてもらったところで、夕食の時間まで青森湾の岸壁に沿って散歩に連れ出しました。

 4月半ばを過ぎたとは言え、青森はまだ肌寒く、岸壁まで出ると海風が強くなって、こりゃ寒い!

 でもがんばってアスパム(青森県観光物産館)前の岸壁まで歩いてくると、定番の青森ベイブリッジ+メモリアルシップ「八甲田丸」の撮影スポットということで、中国人の社長さんたちはうれしそうに写真撮影タイムです。

イメージ 1 ▲アスパム(青森観光物産館)裏の岸壁まで来ると、青森ベイブリッジと「八甲田丸」が。

イメージ 2 ▲「八甲田丸」で青森と函館を行き来していた頃を思い出すなあ(涙)。

 社長さんたちのグループは、翌18日は、4月1日に開通したばかりの「八甲田・十和田ゴールドライン」の「雪の回廊」を通って蔦温泉へ抜けて一泊。僕も同行しまして、中国ではまず見ることのできない「雪の回廊」では、風雪吹き付ける天候でしたが社長さんたちはおおはしゃぎ。蔦温泉では、夕方も夜も朝も、日本人より長風呂なんじゃないの?と思うくらいじっっくりと温泉に浸かってました。

 最終日は、もともと蔦温泉からまっすぐ七戸十和田駅へ抜けて新幹線で青森市内へ戻ることにしていたのですが、十和田市官庁街通りの桜がそろそろ見頃になってきているとの情報が入ったので、急遽官庁街通りで桜を見る時間を確保することに決定。ジャンボタクシーを借り上げて、十和田市内へ立ち寄り、十和田市中央病院のあたりで降りてもらって、「現美」こと十和田市現代美術館のあたりまで歩きながら、官庁街通りの桜を楽しんでもらいます。

 東京などでは桜はとっくに終わり、日本の桜は見られないと思っていた社長さんたちは、またまた大喜び。このあと急いで七戸十和田駅へ行かなければならないのに、なかなか「現美」の方に歩いてきてくれず、ちょっとヤキモキ。

イメージ 5 ▲十和田市現代美術館前の官庁街通りの桜。赤いのは椿昇作「アッタ」。

 十和田市現代美術館は、屋外にも作品が展示してあり、それらの作品が見頃を迎えた桜と一体になって、東北の春ならではの風景を醸し出しています。

 特に桜に似合うのが、チェ・ジョンファ作「フラワー・ホース」。これは、高さ5.5mもある花で覆われた馬のモニュメントで、戦前に旧陸軍軍馬補充部が設置されていたことから「駒街道」という愛称を持つ官庁街通りにぴったりの作品です。「十和田市の馬との関わりや、通りを四季折々に彩る花々の存在、そして十和田市の本来の繁盛を象徴」しているという「フラワー・ホース」の、年に一度の桜との競演が見られてラッキーでした。

 思いもかけず桜並木の散策ができて社長さんたちは、ウキウキ気分で青森市へ戻り、津軽海峡を渡るフェリーに乗って函館へ移動していきました。青森を気に入ってもらえたのならいいんですけどね。

イメージ 3 ▲ここまで桜が見頃になったのは青森県内では最初ではなかろうか。

イメージ 4 ▲奥の白い建物が十和田市現代美術館。