毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

マカオの思い出(中編)

イメージ 1 ▲「マカオ三大古堂」の一つ、聖アントニオ教会。

 2015年10月18日、世界遺産・マカオ。

 マカオ名物「豬扒包(ポークチョップ・バーガー)」を食べておなかもいっぱいになったので、午後は、僕もまだ行ったことがないスポットへと散策してみました。

 聖ポール天主堂跡やマカオ博物館の北側に出て、高園街(Rua Da Horta da Companhia)からもう一本北の新勝街(Rua De Tomas Vieira)へ抜け、これを少し西へ進むと、「包公廟(Pau Kung Temple)」。マカオで疫病が流行した際、広東佛山から包公神像を運び込んで祀るために1889年に建てられたお寺です。

 この道を更に西へ歩いて行くと、左に聖アントニオ教会(Igreja de Santo António)が見えてきます。その北側には、近所の人たちがのんびり午後の時間を過ごしている白鴿巣前地(Largo de Camões;カモンエス広場)があります。このあたりに足を踏み入れたのは初めてです。

イメージ 4 ▲この日は門が閉まっていて、中は参観できなかったのが残念。

イメージ 3 ▲シンプルなネオ・クラシカル・ファサードの屋根と鐘塔。

 聖アントニオは結婚を司る聖人なので、この教会ではポルトガル系住民の華やかな結婚式がよく行われ花がいつも飾られることから「花王堂」という別名も持っています。聖ラザロ教会(望徳堂)、聖ローレンス教会(風順堂)とともに「マカオ三大古堂」に数えられていますが、中でもこの聖アントニオ教会がいちばん古く、創建は1588年、マカオで最初の礼拝堂と言われているそうです。建物に向かって左側には石の十字架が建っていて、台座に「1638」と数字が刻んであります。小さな礼拝堂から石造りの建物に建て替えられたのが1638年なのだそうです。

イメージ 2 ▲台座に「1638」の数字が刻まれた石の十字架。

 聖アントニオ教会やカモンエス広場を参観したあとは、バスに乗って、マカオ半島のほぼ南西端の「媽閣廟」へ。航海の女神「阿媽(アマ)」を祀ったマカオ最古の中国寺院で、僕は何回も来たことがありますが、ここも世界遺産の一つ。境内の至る所に吊されている渦巻き状の線香は何度見てもおもしろい。この線香一巻きでどれぐらいもつのだろうかといつも思います。

 媽閣廟の前は、カルサーダスというポルトガル式の石畳が敷かれた「媽閣廟前地(Largo do Pagode da Barra)」という気持ちの良い広場になっていて、その木陰でコーラを飲みながらちょっと休憩し、次はまた今まで行ったことのない通りへと入っていきます。

イメージ 6 ▲媽閣廟の境内の中に吊された渦巻き状のお線香。

イメージ 5 ▲上の線香の灰が下の線香の上に積もってたいへんです(^_^ゝ。

イメージ 7 ▲まっすぐ伸ばせばいったい何mくらいになるのか……煙もけっこうすごいです。