ジャガイモ畑を抜けてゆく(石北本線各駅停車;その16)
▲川湯温泉駅へ到着する頃、青空も見え始めてきましたよ。
2013年7月31日、ジャガイモ焼酎「北緯44°」。
次の停車駅は磯分内、その次の南弟子屈は通過して、次の摩周には10:20の到着です。弟子屈駅あっての南弟子屈駅なんですが、弟子屈駅が1990年に摩周駅に改称してしまったので、南弟子屈駅はなんだか由来のよくわからない駅になってしまいました。
▲かつて「SL冬の湿原号」で来たことのある摩周駅。
摩周駅の次は、美留和を通過して川湯温泉に停車。ここの「SL冬の湿原号」で来て温泉街まで行き、プレハブ建て小屋のような倉庫のような「川湯公衆浴場」のお湯に浸かった思い出があります(その時の記事はコチラ)。「SL冬の湿原号」は通常標茶止まりですが、毎年1月の運行開始当初の数日は川湯温泉まで延長運転されるんですよね。
▲夏の川湯温泉駅は濃い緑に囲まれています。
さっきまであんなにどんより曇っていた空が、今や雲が切れて、青空がどんどん広がってきています。いい天気になってきましたよ!
川湯温泉駅の次は緑駅。しかしこの区間はひと駅進むだけで14.5kmもあり、時間も15分もかかってしまいます。人跡まれな山中をひたすら走る区間で、並行してはいませんが、同じく川湯温泉から緑へ抜ける国道391号線は、この区間の途中に野上峠というサミットがあり、これを境に網走管内と釧路管内に分かれることになります。駅間が長いだけでなく、地域としての境界でもあるので、この区間を跨いで運転される列車は少なく、釧路からは川湯温泉止まり、網走からは緑止まりの列車が設定されているのもこのためですね。
▲川湯温泉駅から15分走って緑駅到着。青空が広がってきました!
緑駅から先は網走管内をひた走ります。緑駅の次は札弦駅、そして清里町駅です。
清里町と言えば思い出すのが、ジャガイモ焼酎「北緯44°」。清里町では特産のジャガイモを使った日本で初めてのジャガイモ焼酎が生産されていますが、その極めつけが、清里町が北緯44°に位置するのにひっかけて、アルコール度数44°のジャガイモ焼酎「北緯44°」というわけです。
そんなわけで、先ほどから車窓には小さな白い花のじゅうたんのようになった畑が一面に広がっています。これはきっと清里町特産のジャガイモですよね。そのジャガイモ畑のはるか後方には、雲に隠れていて裾野の稜線がちらりと見えるだけですが、あれは斜里岳でしょうかね。
▲札弦駅の駅舎もホームベース型。
▲小さな白い花のじゅうたんはきっとジャガイモ畑ですよね。
▲裾野が見えているは斜里岳かなあ。
清里町駅到着は11:07。隣の線路には、11:00に網走からの3727D快速「しれとこ」が到着して、我々の来るのを待ってくれています。向こうの「しれとこ」はキハ54-524。こちらが11:07に発車するのを待って、11:08に釧路へ向けて出発します。
▲清里町駅では下り「しれとこ」と交換です。