毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「まりも」に乗って道東へ(その10;茅沼駅)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114431.jpg ▲茅沼駅近くの雪原で戯れるタンチョウヅルたちはまさに冬の道東の風景。

 2006年1月22日、茅沼駅。

 摩周駅で「SL冬の湿原号」を見送ったあとは、13:46発の釧路行き普通列車4733Dに乗って引き返します。この列車は通常は川湯温泉駅が始発ですが、「SL冬の湿原号」が川湯温泉へ入る日だけは川湯温泉~摩周間が運休になります。摩周駅が始発になった4733D、キハ54の単行列車にのって摩周駅を出発します。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114404.jpg 摩周から4733Dで茅沼へ。

 摩周から40分ほどで茅沼に到着。茅沼では数年前の夏に一度だけ途中下車したことがあり、その時は猛暑の中をひたすら歩いて「茅沼温泉憩いの家かや沼」へ行って温泉に浸かったことがあります。源泉46℃の温泉は厳冬のこのときこそ浸かりたいところですが、今回は温泉はナシ。茅沼駅周辺にはタンチョウヅルが飛来するという話を聞いて、見られたらいいなと思って立ち寄ったのです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114422.jpg 茅沼駅に到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114418.jpg 駅舎にもツルの装飾が。

 タンチョウヅルなんて本当にいるのかなと最初は思っていたのですが、茅沼駅のホームから西側の雪原を眺めると、をををっ!ホントだ!タンチョウヅルがいるではありませんか!うつくし~~ヽ(´▽`)/。真っ白な雪原に、全部で5羽でしょうか、真っ白い体、黒い尾、黒い首、そして鮮やかな紅の帽子をかぶって、タンチョウヅルが羽を休めています。

 タンチョウヅルが訪れるこの雪原はもちろん人間は立ち入り禁止になっていて、その縁には驚かさないように静かにせよという看板も立ててあります。だからあまり雪原のほうに近づくのは憚られるのですが、それでも少しでも近づいてみたいと思い、ホームを降りて線路脇を雪原のほうへ少し歩いてみました。雪原に遊ぶタンチョウヅルたちがよく見えます。こんなに美しくやさしい風景はやはり日本というこの国ならではのものではないかとちょっと思いました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114414.jpg ▲冴え渡った青空、純白の雪原、そしてタンチョウヅル。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114408.jpg ツルの脚も雪に埋もれて。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114427.jpg ▲時には飛び立ったり羽を広げたりする姿も。

 しばしタンチョウヅルを眺めたあとは、茅沼発14:40の摩周行き4736Dに乗り、標茶駅まで戻ります。この日の宿は標茶駅の近くにとっているのです。茅沼駅にいたのはわずか15分ばかり。それでもタンチョウヅルの舞い降りる雪原の風景を十分に楽しむことができました。
 
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114436.jpg ツルがいるのは線路のすぐそば。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818114441.jpg ▲14:55、標茶到着。この日の宿はここからあともう少し。