「まりも」に乗って道東へ(その9;摩周駅)
▲やっと正面から拝めました、C11-171。
2006年1月22日、摩周駅到着。
沿線でのさまざまな歓迎を受けながら釧路から約1時間50分、「SL冬の湿原号」は摩周駅に到着しました。摩周では42分という長い停車時間が設けられています。終点川湯温泉駅まであともうひといきなのにどうしてここでこんなに長く停車するのかと思っていたのですが、実際に摩周駅に着いてみて納得。摩周駅では、いったんC11-171を客車から切り離し、給水と石炭補充の作業が行われるのですね。
摩周駅に到着。
このサボも年に二日のみ。
摩周駅の到着ホーム前方の空き地に石炭を積んだトラックと小型クレーン車、そして給水のための消防車が待機しています。切り離されたC11-171は単機でそこまでゆっくりと進み、ほーーっとひといき。これで僕もようやくC11-171の正面の顔を拝むことができましたし、ここでもまた、地元のみなさんに支えられながら運行を続ける「SL冬の湿原号」の姿を垣間見ることができました。
▲摩周駅では、C11-171がいったん切り離され、快晴の青空の下で給水と石炭補充の作業です。
給水と石炭の補給が終わると、C11-171は再びゆっくりと客車に近づいて連結されます。発車までの間は僕も駅前をぶらりと歩いてみますが、とにかく天気がよくて、極寒の真冬の一日とは思えないほどです。摩周駅は三角屋根の洋風の駅舎。真ん中の大きな三角屋根と両脇に二つの小さな三角屋根が並んでかわいらしいです。「弟子屈」駅だった頃もこんな駅舎だったのでしょうか。何よりも悔やまれるのは、摩周駅の売店で見つけた駅弁「摩周の豚丼」を買わなかったこと。帯広などでもよく見かける「豚丼」、一度食べてみたいと思いつつ今まで一度も食べたことがないのですが、このときの昼を食べてすぐだったのであきらめました。うーん、残念!
三角屋根の摩周駅。
連結作業を待つ次位の緩急車。
さて、いよいよ「SL冬の湿原号」は川湯温泉駅までの最後の区間へ向けて発車します。僕は反対側のホームに立って見送りです。ぼっぼっぼと蒸気と黒煙と地響きに似た重厚な音をあげて列車は出発していきました。いやー「SL冬の湿原号」、いつ乗ってもかっこいいですなあ(^O^)/。
汽笛一声、摩周駅発車!
▲目の前を地響きをたてながら「SL冬の湿原号」が終点川湯温泉へと出発していきました。