「まりも」に乗って道東へ(その5;釧路湿原)
▲釧路湿原に日が沈む。
2006年1月21日、釧路湿原。
この日は2006年の「SL冬の湿原号」の運行初日。そしてこの日と翌日の二日間だけは運行区間が川湯温泉まで延びます。この日は、川湯温泉から戻ってくる「SL冬の湿原号」を釧路湿原駅で待ち受けようというわけです。
釧路湿原に夕日が沈みかかっています。釧路湿原駅のすぐ前から細岡展望台(細岡大観望)へ登ることができるというので、大急ぎで登ります。と言っても、さすがに冬は展望台まで登る人は少ないのか、道は雪に覆われ、多少は人が通って足跡が残っているところもあるものの、藪をこぎながらの行進です。
雪道に足をとられている間に太陽はどんどん地平線に近づいていき、これではとてもいちばん上まで登ってはいられません。ここならと思える場所で脇の雑木林へ少し足を踏み入れて振り返ると、をををっ!今まさに釧路湿原へ沈まんとする夕日をこの目でとらえることができました!すばらしい、美しい。足は全部雪の中に埋まっていますが、そんなことには気にもかけずに、鮮やかな橙色の夕日が静かに地平線の向こうへ沈んでいくのをじっと眺め続けてしまいました。
雪道に足をとられている間に太陽はどんどん地平線に近づいていき、これではとてもいちばん上まで登ってはいられません。ここならと思える場所で脇の雑木林へ少し足を踏み入れて振り返ると、をををっ!今まさに釧路湿原へ沈まんとする夕日をこの目でとらえることができました!すばらしい、美しい。足は全部雪の中に埋まっていますが、そんなことには気にもかけずに、鮮やかな橙色の夕日が静かに地平線の向こうへ沈んでいくのをじっと眺め続けてしまいました。
大急ぎで登ったかいあり。
夕日の最後のひとかけら。
おっと、こうして斜面の途中でぼんやりとばかりはしていられないんだった。
夕日がすっかり地平線に沈みきってしまうのを見届けて、大急ぎで斜面を下り、釧路湿原駅へ戻りました。駅前では、「SL冬の湿原号」の運行を支えている地元のスタッフの方々なのでしょう、アイスキャンドルを駅前にいくつも並べ、今まさに点灯の作業中です。「SL冬の湿原号」の到着は目前に迫っています。ほんのわずかの停車時間を暖かく迎えようとしてくれるスタッフのかたがたには本当に頭が下がります。地元のかたがたが「SL冬の湿原号」の運行を本当に楽しみにしてくださっているのが感じられて、なんだかほのぼのとした気持ちになりました。
釧路湿原駅。
アイスキャンドル準備完了。
▲わずかの停車時間のためだけにこんなに手の込んだアイスキャンドルが飾られるなんてうれしいですよね。