「まりも」に乗って道東へ(その6;「SL冬の湿原号」初日)
▲2006年シーズン初日の「SL冬の湿原号」を先頭で牽引したC11-207(釧路駅にて)。
2006年1月21日、SL冬の湿原号。
釧路湿原駅でのアイスキャンドルの飾り付けがだいたい終わる頃、遠くで一つ、汽笛が鳴るのが聞こえました。あたりはもうだいぶ暗くなり、アイスキャンドルのほのかな火がいくつも揺れています。そしてやってきました、運行初日の「SL冬の湿原号」、重連のバック運転です!
手書きっぽい駅名標。
重連のバック運転で登場!
▲釧路湿原駅に停車した「SL冬の湿原号」をやさしく迎えたアイスキャンドル。
「SL冬の湿原号」は釧路湿原駅に少々停車します。2006年のシーズン初日の「SL冬の湿原号」は、往路の釧路→川湯温泉がC11-171とC11-207の重連でC11-171が先頭に立ち、復路の川湯温泉→釧路はC11-207が先頭に立ったバック運転で運行されました。釧路湿原駅ではホームが短いためか機関車を拝みに行くことができませんでしたが、夕闇迫る快晴の空に上がる煙と客車の室内から漏れるオレンジ色の電灯の明かりがいかにも暖かく見えました。
釧路湿原駅に停車中。
たったこの数分のためだけに点されたアイスキャンドルに見送られながら、「SL冬の湿原号」は釧路に向けて釧路湿原駅を発車します。釧路湿原駅から釧路駅までの乗車時間はわずか27分。すっかり冷えた体がごとんごとんと走る客車の中の暖房でだんだんと暖まっていきます。外はすっかり暗くなり、列車は根室本線と合流して釧路川を渡り、17:05、終点釧路駅に到着しました。2006年のSLシーズンがこうして始まったというわけです。
復路はこの顔を先頭にして走りきりました。C11-207は前も後ろも二つ目なんですね。