函館市電ササラ電車(冬のニッポン雪景色;その21)
2013年2月11日、人だかり。
函館山から下りてきたあとは、レンタカーで東本願寺函館別院、ハリストス正教会、元町教会、旧函館区公会堂、外国人墓地などをぐるりとまわり、元町公園前の基坂を下ってきたところ、市電通りとの交差点の角に、かなり激しい雪が降っているのになぜか人だかりが。なんだろうなーと思いながら交差点を渡ると、左側に市電の「ササラ電車」が停車中。なーるほど、この人だかりはこれを撮りに来た鉄道ファンのみなさまなのね!
▲隣は1950年製造の500形車両530号機。原形を保ったまま元気に活躍中。
「ササラ電車」とは、路面電車の除雪車で、車体前面に取り付けられた竹製のブルーム(箒)を「ササラ」といい、これを回転させて除雪をすることから「ササラ電車」という愛称があります。函館市電と札幌市電にしかなく、最近は自動車による除雪が主力になったために出番は減っているとのことなので、この日の激しい雪に出動したササラ電車を一目見ようと多くの人が集まったのでしょう。僕も見たのは初めて。レンタカーで横断するときにちゃっかり写真撮っちゃいました。
▲金森赤レンガ倉庫群。函館観光の定番スポットの一つ。
雪は突然吹雪いたかと思うと小止みになって空も少し明るくなり、でもまた急に吹雪という繰り返し。でもときおり函館山の山頂も見えるので、僕たちがさっき函館山へ上っていたときよりも少しは天気が回復したようです。
赤レンガ倉庫群は、いろんなショップなどがたくさん中に入って、函館朝市と並んで函館観光に欠かせない場所の一つ。この日も三連休ということでなかなか賑わっていました。僕たちはここはひととおりひやかしただけで、函館朝市へ移動。なんたって朝市ですから午後2時ぐらいに行ったのではほとんど閉店状態ですが、まだ店じまい直前のお店に駆け込んで、おみやげ用に毛ガニなんぞを物色しました。
▲時折晴れるようになって、函館山の山頂が見えることも。
さて、短くも充実した函館滞在もそろそろ終わり。再び湯の川温泉街を抜けて函館空港へ行き、帰りのフライトを待ちます。さすが三連休の最終日の午後、ターミナル内の売店は大勢の旅行客で大混雑。僕も最後に北海道限定のサッポロクラシックを数本購入しました。
搭乗時刻になって雪が激しくなり、視界もあまりきかなくなってきましたが、JAL1168便は定刻どおりにちゃんと飛び、青森・函館の短い旅は終わりました。それにしても湯の川温泉、よかった。また行くぞ、ゼッタイに(^^)。
▲最後は函館からJAL1168便でひとっ飛び。