青森を拠点にのんびり秋休み(その38;函館山から)
2010年10月11日、函館山へ。
立待岬から快晴の津軽海峡+下北半島を眺めたあとは、来た道をのんびりと戻り、谷地頭電停から再び市電に乗りました。そして今度は十字街電停で降ります。十字街電停から南部坂を上り、五島軒本店前を通って二十間坂に出て、二十間坂を上り詰めます。
坂の町と言えば長崎、神戸が有名だと思いますが、函館もなかなか悪くないです。というか、僕は函館の坂が好きです。広い坂が多いし、背の高い建物が少なくて見通しもいいし、気持ちが広々とする坂の町が函館ではないでしょうか。僕は特に、もっと西の外人墓地に近い幸坂を上り詰めたところにある旧ロシア領事館が好きでした。あの中のガラス張りのサンルームの古い椅子に腰掛け、坂に沿って下る街並みや青函連絡船が行き交う函館港をその窓から飽かず眺めるのが好きでした。旧ロシア領事館は1996年から非公開になってしまったのだそうですね。残念です。
坂の町と言えば長崎、神戸が有名だと思いますが、函館もなかなか悪くないです。というか、僕は函館の坂が好きです。広い坂が多いし、背の高い建物が少なくて見通しもいいし、気持ちが広々とする坂の町が函館ではないでしょうか。僕は特に、もっと西の外人墓地に近い幸坂を上り詰めたところにある旧ロシア領事館が好きでした。あの中のガラス張りのサンルームの古い椅子に腰掛け、坂に沿って下る街並みや青函連絡船が行き交う函館港をその窓から飽かず眺めるのが好きでした。旧ロシア領事館は1996年から非公開になってしまったのだそうですね。残念です。
二十間坂から見下ろせば。
ロープウエーは125人乗りですから、かなり広くて大きいです。夜景の時間帯ならこの大きなハコもいっぱいになるのでしょうが、お昼はかなり余裕のある乗車率で、前後左右の景色を自由に眺めながら上っていきます。僕が函館山ロープウエーに初めて乗ったのはたぶん小学校の修学旅行のときだと思います。そのときは何人乗りだったのか記憶はないですが、1958年の開業当時は31人乗り、1970年の2代目は45人乗り、1988年の3代目で125人乗りになり、1997年から活躍しているのが今のゴンドラだそうです。
わずか3分で海抜334mの山頂に到着です。すぐに山頂施設の屋外展望スペースに上がってみます。ミゴト、このすばらしいお天気で、すばらしい風景が眼下に広がりました!
これぞ函館です!
函館の夜景もいいけれど、昼間のこの景色も実に捨てがたい。よく言われるように、女性の腰のくびれのような函館のこの独特な地形は、夜景として眺めるよりも、明るい時間帯に青い海と一緒に眺めるのがよりふさわしいような気がします。
その腰のくびれのいちばん細くなったところの左側に見えているのが、函館駅です。今は駅構内を跨ぐ珍妙な高架道路ができたのがいささか目障りですが、函館駅名物とも言えるゆるやかで美しいホームのカーブが、ここ函館山山頂からもはっきりと見て取ることができます。手前には青函連絡船のメモリアルシップ摩周丸も見えます。かつてあの桟橋と列車のホームとの間には長い跨線橋があり、海峡を渡る人々が様々な思いで行き交っていたはずです。今こうして眺めていても、摩周丸がやがて長い汽笛と銅鑼の音を響かせて今にも岸壁を離れて出航するのではないかという錯覚に陥りそうです。
視線を函館港からもう少し上に移すと、さっき立待岬からもちょこっと見えていた駒ヶ岳が、もっと大きく、もっとはっきりと見えています。いやー、駒ヶ岳って函館の中心部からもこんなにはっきりと大きく見えるんですねー。なんかすごく気持ちいいです。駒ヶ岳がこんなにくっきりと見えると、大沼公園へも行きたくなってしまいます。実は青森から函館に着いたときに、そのまま「スーパー北斗」に乗り継いで大沼公園まで行こうかな、とも一瞬思ったんです。「大沼だんご」が食べたいから(^^)。ま、でも函館山からもこんなに素晴らしい駒ヶ岳が見えたんだから、もう十分です。「大沼だんご」はまたこの次にしよう-。