青森を拠点にのんびり秋休み(その19;「きたぐに」で迎えた朝)
▲朝日差し込む急行「きたぐに」のB寝台下段。
2010年10月6日、東海道本線を西へ。
急行「きたぐに」のB寝台車下段で爆睡してしまい、目が覚めたのは大津の手前で入ったおはよう放送。もう降り支度の時間か……もっと寝ていたい。
敦賀を朝04:44に出た「きたぐに」は湖西線には入らず、伝統的大動脈北陸本線のほうを走り、長浜に停まりつつ米原へ至ります。そこからは東海道本線。彦根に停まって、その次が大津です。大津到着は06:07。そのあと8分で京都です。前夜新潟で酔っ払っていたのが、目が覚めればもう京都とは、これが夜行列車の魅力であり醍醐味です。
外が明るくなってくると、大きな窓を独占できる下段がますますうれしくなります。日の出るのが少しずつ遅くなってきた10月初めの朝日が差し込んできます。大津を出て、長いトンネルを抜けると湖西線と合流して山科、そして京都へと入っていきます。京都駅は7番線の到着で、窓からは新幹線の高架ホームとその下の奈良線に使われている8~10番線ホームが見えます。奈良線なんて中学校の頃ぐらい以来乗ってないですねえ。
一夜明けて京都到着。
京都を06:18に発車すると次は新大阪。06:43到着予定なので時間は25分あります。この時間を利用して降り支度です!トイレ行って-、歯磨きしてー、顔洗ってー、さて、最後尾10号車のデッキへと移動します。終点大阪まで乗り通したいのはやまやまなのですが、次の行程との関係で新大阪で降りなければならないのがちょっと残念。
10号車のほうをのぞいてみます。10号車の寝台はカーテンの色が違いますね。ワインレッドじゃなくて青みがかったグレーです。
こちらもみなさん降り支度がだいたい済んで、何人かの乗客が寝台に腰掛けて到着を待っています。朝起き出してから身の置き所がないのもこの寝台車の難点です。寝台の中のいると頭がつかえるし、通路に向かって足を出し、前屈みになって頭が中段に当たらないように座るしかなく、中段下段の乗客は降りる直前まで寝台の中で横になっているほかありません。
こちらもみなさん降り支度がだいたい済んで、何人かの乗客が寝台に腰掛けて到着を待っています。朝起き出してから身の置き所がないのもこの寝台車の難点です。寝台の中のいると頭がつかえるし、通路に向かって足を出し、前屈みになって頭が中段に当たらないように座るしかなく、中段下段の乗客は降りる直前まで寝台の中で横になっているほかありません。
降り支度の済んだ10号車。
スピードが落ちてきました。新大阪駅が近づいてきたようです。折戸にステップがあるドアのデッキで停車するのを待ちます。雪の降る冬ならこのステップ部分に真っ白が雪の吹きだまりができるんですよね。雨の日も雪の日も風の日も晴れの日も、ひたすら走り続けてもう40年ぐらいですか。とにかくすごい車両です。降りたくないです。もっと乗っていたい。これから先、もう一回ぐらい「きたぐに」に乗れる機会はあるかなあ。もう一回乗れたら、ちょっとしんどくても普通車自由席のボックスシートに乗ることにしよう。なんて考えてたら、新大阪に到着しました。
▲折戸のドアとステップのある10号車のデッキ。デッキは意外に狭いです。