青森を拠点にのんびり秋休み(その17;583系と485系)
▲出発準備完了!ヘッドライトも点きました。
2010年10月5日、「きたぐに」に乗り込む。
新潟発大阪行き急行「きたぐに」を、最後尾の10号車から順に見てきて、先頭の1号車までやってきました。ヘッドライトが灯って、発車準備は完了です。
おや、「きたぐに」の向こうに、なにやら国鉄色が見えます。6番線に22:33に到着した金沢からの1059M特急「北越9号」のようです。原色の485系が定期列車で活躍してくれていてうれしいですし、583系とも同じフレームに収まってくれる駅なんて日本広しといえどもそうはありますまい。それだけに、「きたぐに」の583系も国鉄色に戻ってくれればとなおさら願ってしまいます。
奥の6番線に原色485系。
発車の時間が近づいてきました。しかし、「きたぐに」が入っている2/3番線ホームに、もはや人影はまったくありません。何人かはわからないけれど「きたぐに」に乗る人はすべて乗ってしまい、それを見送る人はなく、22:37に新津行き普通列車2558Dが2番線から発車して行ったあとでは、後続の列車を待つ人もいません。583系をカメラに収めようとするファンもいない3番線から、「きたぐに」はもうすぐ発車します。
誰もいないホーム。
僕ももうそろそろ乗らなければなりません。一夜の宿として割り当てられたのは、9号車のB寝台車15番下段です。9号車の車内に入ると、絨毯敷きの通路が真ん中にまっすぐ通り、その両側に断崖絶壁のごとくワインレッドのカーテンに覆われた寝台がずらりと並んでいます。カーテンは高い天井まで隙間なくその空間を覆っているので、その圧迫感たるやそうとうなものです。
そそり立つカーテンの壁。
9号車はモハネ583-53。15番の寝台は、上部に号車札と車番が入ったドアを入ってすぐの端っこの寝台です。ドアを開ければすぐ洗面所に通じる場所です。カーテンには「15下」という席番が書かれた布が縫い付けられています。狭い通路では、乗客が思い思いに居所を定めようとしているようです。さすがにA寝台車やグリーン車と違って、多少は乗客がいます。僕も荷物を寝台の中に入れて、寝支度をしましょう。
一夜の宿は9号車。
▲今回の寝床は9号車15番下段。席番の入った布がカーテンに縫い付けられてます。