青森を拠点にのんびり秋休み(その20;「きたぐに」を降りる)
▲583系の特徴、正方形の行き先表示幕。「特急」は何の表示なのかな……
2010年10月6日、終点のひとつ手前で。
06:43、急行「きたぐに」は新大阪駅17番線に到着しました。最後尾10号車のドアからホームに降ります。ふだん朝6時台から活動することがないので、早朝の駅に降り立つと空気がきりりとしていて、身が引き締まるような新鮮さを感じます。
前夜新潟を出発するときは暗くてよく見えなかった「きたぐに」の車体が新大阪駅のカーブしたホームに横たわっています。ドア脇の真四角な行き先表示板もよく見えます。前夜も思いましたが、下辺に顔を出している「特急」の文字は何の列車の表示なのでしょう。「大阪」の文字が薄く透けて見えるので大阪発着の特急列車でしょうか。もしかして80年代に運転されたことのある臨時の「日本海」??
最後尾の乗務員用ドアの窓から車掌さんが降りて、時計を睨んでいます。僕は最後尾から降りたのでよくは見えませんが、もともと乗客は少なかったはずなので、新大阪で降りた人もわずかでしょう。
時計を睨んで。
06:44、発車です。車掌さんが車内に入り、ドアを閉めます。発車です。終点大阪まであと5分のラストスパートです。ホームがカーブしているので見通しはよろしくなく、車掌さんは窓の外に出した半身を思い切り伸ばして前方の安全確認です。
06:44、発車です。車掌さんが車内に入り、ドアを閉めます。発車です。終点大阪まであと5分のラストスパートです。ホームがカーブしているので見通しはよろしくなく、車掌さんは窓の外に出した半身を思い切り伸ばして前方の安全確認です。
佐渡おけさを踊る女性の姿を描いたトレインマークがゆっくりと遠ざかっていきます。定期列車で「急行」の名を冠しているのは「はまなす」とこの「きたぐに」のみ。今回は閑散期にあたっていたのか乗客は少なかったですが、走る時間帯は夜行列車の特性をフルに活かした有利なものになっていますから、まだまだ活躍の余地はあるはずです。朝7時前に関西圏に入れたら、その後の行動の幅は、航空機や朝いちの新幹線で入るよりもはるかに広いのですから。その意味では急行「銀河」にも同様のニーズがあったはずですが、あえなくなくなってしまいましたね…… 「きたぐに」、がんばれ。
背筋を伸ばして~~。