Let's go to USA!!(その20;国鉄10形蒸気機関車)
▲宇佐神宮の最初の鳥居。ここから参拝が始まる。
2009年5月24日、いよいよ参拝。
さて、ご利益うどんでおなかがいっぱいになったら、いよいよ宇佐神宮参拝です。
土産物屋や食堂などが並ぶ砂利の敷かれた広い参道を突き当たりまで歩くと最初の大きな鳥居があります。この鳥居をくぐっていよいよ宇佐神宮境内へ入ります。
宇佐神宮は全国に4万社あまりある八幡宮の総本宮。応神天皇の御神霊が宇佐各地を御巡幸ののち、725年に亀山の一之御殿に御鎮座になったのが始まりのようです。その後、731年に比売大神が二之御殿に迎えられ、823年には神託により神功皇后が三之御殿に御鎮祭されたというのが定説のようです。
広い参道が鳥居へ続く。
鳥居の脇にいきなり機関車。
26号機関車だとか。
案内板によれば、この機関車は1891年(明治24年)にミュンヘンのクラウス社が製造し、1894年(明治27年)に国鉄の前身である九州鉄道(株)が購入して運行。その後機関車大型化の波に押されて大分交通(株)に譲渡され、宇佐参宮線で活躍することになったのだとか。
この26号機関車は形式国鉄10形、製造番号2550号、最大長7.509m、高さ3.616m、幅2.546m、運転装備時重要23.36t、軌間は1,067mm。僕は蒸気機関車のことはよく知りませんが、細長い煙突と、だるまさんのような裾広がりの顔つきがなんだかユニークでかわいらしいです。
なかなかおもしろいお顔。
僕はこのときまで、宇佐参宮線なる鉄道線があったことを全然知りませんでした。1916年(大正5年)開業、1965年(昭和40年)廃止。大分交通が豊後高田駅から宇佐神宮駅までの8.8km、6駅を走らせていた鉄道だったそうです。26号機関車は1894年に九州鉄道で活躍を始めてから、1965年に宇佐参宮線でその役割を終えるまで、実に71年にわたって活躍していたのですね。全国から宇佐神宮参拝に集まってくる人々を宇佐駅から宇佐神宮まで運んだ26号機関車、どんな客車を牽いて、どんな顔で走っていたのでしょうね。