毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

晩秋初冬すてきなニッポン(その15;ただのうみ)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124430.jpg ▲快速「瀬戸内マリンビュー」指定席車のカウンターにある日付入り乗車記念パネル。

 2008年11月24日、どうも雨が止みません。

 広島駅を定刻に発車した8232D快速「瀬戸内マリンビュー1号」(列車番号が偶数なのに「1号」というのがおもしろい)は、山陽本線を東進し、海田市駅を通過したところで大きく右にカーブし、山陽本線から分かれて呉線に入ります。呉までは、海が見えるような見えないような微妙な車窓。それが呉までノンストップの理由でしょうか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124426.jpg 雨の呉に到着。

 三連休最終日だというのにもう夕方かと思わせるような暗い空に冷たい雨。「瀬戸内マリンビュー」の利用客もさぞや少なかろうと思いきや、なんと指定席車は満席です。この日の天気が事前にわかるわけはないので、事前に指定券を買った人たちが天気にかかわらず乗車したということでしょうけれど、それにしても満席とは少々びっくり。「瀬戸内マリンビュー」って人気列車だったんですね(^_^ゝ。みなさん思い思いに駅弁を開いたり、缶ビールで乾杯したり、楽しそうです(^^)。

 呉を出ると次の停車駅は広。そして広からは三原まで各駅に停車します。
 11:49、竹原到着。少しまとまった下車がありました。何があるんだろうとあとで調べてみると、竹原は平安時代に京都下鴨神社の荘園として栄えたことから「安芸の小京都」と呼ばれ、江戸時代後期には製塩や酒造業で栄えた屋敷や寺院、町並みが今もそのまま保存されているとのこと。そんなすてきなところなら僕も途中下車してみたかったなあ。


https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124445.jpg 海辺ぎりぎりを走ります。

 車窓の景色のメインは、ラストスパートに入った大乗~須波間にやってきました。呉線ではこのあたりがいちばん海の近くを走るようです。なんたって途中に「ただのうみ」っていう駅があるくらいですから(^^)。しかし雨は止まず降り続いていて、海べりぎりぎりを走る列車の車窓はどんよりと曇ったままです。晴れていたら車窓から眺める瀬戸内の景色はどんなにすばらしいことか。でもまあ雨でもよいではありませんか。

 快速「瀬戸内マリンビュー1号」は定刻12:28に終点三原に到着しました。到着した「瀬戸内マリンビュー2号」は、たった4分の折り返し時間で6233D快速「瀬戸内マリンビュー2号」呉行きに変身します。降りるなり、2号の乗客がぞろぞろと乗り込んでいきます。なかなかキビシイ運用ですなあ……(^_^ゝ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124441.jpg 全員下車後の指定席車。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818124451.jpg ▲車側の意匠もクルーザー風に凝ってます。三原到着後4分ですぐに呉へと折り返します。