ニッポンの秋を探して（その6；九州上陸）

▲博多駅新幹線コンコースで見つけた「かしわめし」のスタンド。

　2011年11月5日、西へ行けば行くほど雨。

　高岡駅橋上駅舎で忍者ハットリくん列車なんぞを眺めているうちに7時半の集合時間となり、今回の旅の連れもやってきましたので、改札を通ってホームへ下ります。この日のトップバッターは07:38発の4010M特急「サンダーバード10号」。写真が一枚もなくてすんまそん。

　時間帯的にはビジネス利用多そうですが、この日は土曜日なのでビジネス利用とおぼしき乗客はあまり見当たらず、京都の紅葉を楽しみに行くのでしょうか、カジュアルなグループが目に付きます。
　「サンダーバード10号」は俊足列車。始発は魚津で、富山、高岡、金沢と停まったあとは福井だけに停まってあとは京都、新大阪、大阪です。敦賀にも停まらず、福井から京都まで約1時間20分ノンストップです。すごい。

琵琶湖が見えてるあたり。

　せっかく旅行に出たのに、天候はすぐれず、湖西線に入ったあと車窓左手に広がるはずの琵琶湖も、見えるような見えないようなどんよりとした天気です。

　京都到着は10:11。前日に新幹線から在来線へ猛ダッシュで乗り換えた京都駅へ再び戻り、今度は在来線から新幹線へ乗り換えますが、今回はあせる必要はありません。乗り換えるのは10:29発の「のぞみ15号」、もちろんN700系です。

「のぞみ15号」京都到着。

すっかりN700系が定着。

　これから西へ西へと向かうのですが、車内のLEDで流れる沿線の天気予報は、西へ行けば行くほど雨マークばかり。これはけっこうショック。降らないで降らないで、と願いながらも「のぞみ15号」はひたすら西へ快走します。

　そしてとうとう、岡山県に入る頃から雨。広島到着時にはもうけっこう本降りの雨になってしまいました。あああ、降ってきちゃった……。この日の夕方は屋外での活動が予定されているので、行った先も雨だと困る。雨は広島までで止まってほしい。

12:05、広島、雨。

　雨が降っているところもあれば降っていないところもあるという感じを繰り返しながら、「のぞみ15号」は九州に上陸し、12:56に小倉に到着しました。ここで下車です。

　昼は食べないまま来てしまったので、売店の多い新幹線コンコースで何か食料を調達しようとは最初から考えていましたが、そんな僕の目が釘付けになったのは「かしわめし」のスタンド。そうでしたそうでした、小倉にはこれがありました。のれんには「明治24年創業　北九州駅弁当　かしわめし」と染め抜かれています。明治24年？1891年？120年も前じゃないか。実はまだ一度も食べたことがないので、食べないわけにはいかない！！

小倉に到着。

走り去る「のぞみ15号」。

　120年の歴史を有する「かしわめし」をめでたくゲットして、向かうは在来線ホーム。九州上陸は久しぶりだなあ。いつ以来ですか？あ、2010年の年末に来てました？そう言えば「有明」の乗り納めに来ましたね。それ以来の九州です。

　在来線ホームに下りると、6番線には13:11発の荒尾行き快速4247Mが停車中。赤い813系、九州に来た！って感じがします。

小倉駅在来線へ移動。

荒尾行き4247Mは813系。
　
　さて、次に乗るのは小倉に13:06に到着して13:09に発車する3023M特急「ソニック23号」。久しぶりの883系7両編成。この日はAO-17編成が充当されていました。7号車を先頭に小倉駅7番線に入ってきた「ソニック23号」は進行方向を変え、1号車を先頭に大分へと向かいます。我々もこれに乗り込んで、大分へ向けていざ出発！

▲小倉駅に到着した「ソニック23号」。これに乗って大分を目指します。