毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

山形ワンタッチトリップ(その5;定番食べます!)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818223211.jpg ▲冒頭から定番中の定番、「峠の力餅」。

 2008年10月2日、板谷峠越え。

 久しぶりに乗った山形新幹線、400系の「つばさ120号」が山形を出発するや、ほぼ間髪を入れずに車内販売がやってきました。そのワゴンの中には、ありましたありました、お目当てのものがありました。それはもちろん、「峠の力餅」。できることなら米沢~福島間は普通列車に乗って移動し、今もあるという峠駅での立ち売りから買い込みたいところですが、残念ながら時間のやりくりがつきません。でも「峠の力餅」は食べたい。そこで「つばさ」のワゴンで購入というわけです。いつかは峠駅で途中下車してゆっくり峠の茶屋に立ち寄ってみたいものです。

 SUICAペンギンのイラストが入ったカップのホットコーヒーも購入して、「峠の力餅」を今すぐ食べるか思案します。この日は10時半に仙台駅で駅そばを食べたきりまだ何も食べていません。かなり空腹状態です。今すぐにも「峠の力餅」を開けて、8個ぐらいぺろりといっちゃいそうな気分です。でも、ワゴンには駅弁も積んであったしなー、どうしようかなー……などと悩んでいるうちに、先ほどのワゴンが戻ってきました。グッドタイミング!(^^)

 そんなわけで、「峠の力餅」はちょっと置いておいて、駅弁を求めてしまいました。僕が食べるのはこれが初めてでしたが、駅弁としてはすでに定番になっているようです。その名も「牛丼弁当牛肉どまん中」。英語で「BEEF DOMANNAKA」って、意味不明です。ワゴンで売られていたのはこれと加熱式のすき焼き弁当と幕の内系の三種類だったので、すき焼き弁当にも心が動かされましたが、加熱式はへたをすると加熱に伴って生じるほんわかしたにおいが車内の乗客全員を巻き添えにするおそれがありますため、「牛肉どまん中」を選択した次第です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818223216.jpg 米沢名物牛肉どまん中。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818223220.jpg ▲少々味が濃いと感じる方もいると思いますが僕にはOK。今や定番の米沢名物駅弁です。
 
 あーーおいしかった!(^^) スミマセン、もう完食しちゃいました。山形新幹線開通時に発売されたということですから、歴史的にはそう古い駅弁ではありません。「どまん中」というネーミングもちょっとどうかな、と最初は思っていましたが、この「どまんなか」というのは山形県産米の名前なのだそうですね。それなら納得。その「どまんなか」米の上に、濃い味の汁で炊きあげられた牛そぼろと牛肉煮が敷き詰められて、確かにまことに美味であります。副菜にはさすが芋煮会が有名な山形だけあってちゃんと小芋煮がついています。ウマイ。ウマイぞ「どまん中」!(^^)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818223225.jpg 板谷峠越えの深い山中。

 と言っている間に「つばさ120号」は板谷峠越えにさしかかったようです。右に左に大きなカーブを繰り返し、時折スノーシェルターをくぐります。大沢、峠、板谷、赤岩とかつてのスイッチバック駅が4駅続きます。全部を確認はできませんでしたが、本線から分かれてかつてのホームのほうへ丈の高い草に覆われながら線路や架線柱が続いているのを見かけることができました。学生時代に青森への帰省を兼ねて、福島から50系レッドトレインに揺られ、前進と後進を繰り返しながら板谷峠を何度も越えたことがあるのをふと思い出しました。

 いつしか深い山々の景色は後方へ流れ去り、峠を下りきると車窓左手に福島平野が広がってきます。板谷峠を越えたのは10年ぶりぐらいでしょうか。400系「つばさ」は何の苦もなく、たった70分で僕を山形から福島まで運んできてくれました。16:16、福島到着。「Maxやまびこ120号」と併結して、あとは一路東京を目指します。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818223231.jpg 峠を越えれば福島盆地。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818223236.jpg板谷峠を越えて山形からわずか70分で福島到着。「Maxやまびこ120号」と合体して一路東京へ。