毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2008年夏、はやぶさ、薩摩三昧(その9;DD1200形)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120339.jpg ▲加世田バスターミナル構内に、4号機関車とともに静態保存されている南薩鉄道のDD1200形。

 2008年7月10日、ディーゼルもいるでよ。
 
 加世田駅バスターミナルのロータリーの奥には、もう一両、静態保存されている車両がありました。それはDD1200形ディーゼル機関車。1961年に製造され、蒸気機関車から仕事を引き継いで貨物列車の牽引に活躍していたのだそうです。1201号機と1202号機の2両があったそうですが、現在構内に静態保存されているのはDD1201号機です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120335.jpg 保存状態はまあまあ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120349.jpg 今にもランプが点きそう。

 構内の一角には、鹿児島交通加世田バスセンターの事務所兼待合所兼切符売り場になっている八角形の建物がありますが、これがかつての加世田駅の駅舎なのかどうかはわかりません。しかし、待合所スペースに置かれている木製のベンチはまことに年季が入っており、白いペンキはほとんどはげかけていますが、背もたれの真ん中に赤や緑のペンキでヤシの木が描かれています。駅舎はどうかわかりませんが、このベンチたちは、きっと南薩鉄道時代にホームや駅の待合室に置かれてあったものに違いありません。それが、かつての鉄道時代のことを思いながら、バスに替わってしまった今も大切な利用客たちのために活躍しているのだと思います。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120354.jpg 鉄道時代からの名残のベンチ?

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818120343.jpg ▲DD1201の向こうには加世田バスターミナルの待合所がまるで駅舎のように見えています。