2008年夏、はやぶさ、薩摩三昧(その24;加世田ふたたび)
▲加世田からは南薩鉄道線に沿ってバスで枕崎へ向かいます。
2008年7月12日(土)、加世田ふたたび。
野間池を出発したバスは、切り立った崖のへりを走る狭い道を用心深く走り、南さつま市の中心部へと向かっていきます。岬めぐりクルーズのときに案内してくれたお兄さんからこのあたりの定置網漁業の歴史を聞いていたので、帰り道の車窓からは、沿岸に設置された定置網の様子がよく理解できました。高瀬網と思われるあたりでは、定置網に入った魚を引き揚げるためか漁船が集まっているのが見えました。
野間池から約1時間半、バスは再び旧南薩鉄道加世田駅の加世田バスターミナルへ戻ってきました。二日前と同じように、南薩鉄道で活躍した4号蒸気機関車が迎えてくれます。
4号蒸気機関車に再会。
黒光りのコックピット。
加世田では、乗り継ぐバスまで1時間ちょっと時間があります。本当の「鉄」ならば、この時間を利用して南薩鉄道記念館へ見学に行くことでしょう。しかし、ワタシはそうではありませんので(^_^ゞ、ついバスターミナルに隣接している巨大ホームセンターのほうへ入ってしまいました(x_x)。「ニシムタ」というホームセンターでしたが、フロアがだだっぴろくて、とにかく何でもある。中国にもカルフールなど巨大スーパーがあって、肉まん一個から電動自転車、家電、コンピュータまで売っているので、品数では大差はないのかもしれませんが、日本のホームセンターを一巡りしたら、「日本のほうが消費者のニーズに合った物が圧倒的に多い」ということに気が付きました。要するに「ほしい物が売っている」のです。中国だと、数は多いのですが、帯に短したすきに長しで、「そうそう、これなんだよ、ほしかったのは!」という物があまりないんですよね。
などとホームセンターめぐりをしているうちにバスの時間。加世田バスターミナル12:00発の枕崎行きです。かつての南薩鉄道枕崎線伊集院~枕崎の南半分をバスでたどることになります。バスはよく整備された国道270号線を南に向けて快適に走ります。この国道の脇にかつての鉄道線があったのだと思われますが、今となってはバスの中からその痕跡を見つけ出すのは困難なようでした。
南国っぽい鹿児島交通バス。
▲加世田バスターミナルには切符売り場もあり、停留所名入りの切符が購入できます。