2008年夏、はやぶさ、薩摩三昧(その25;枕崎港)
▲漁船の並ぶ枕崎港。
2008年7月12日(土)、枕崎港。
加世田から国道270号線を快走して約40分、バスは終点枕崎に到着しました。ここでは約3時間時間があるので、まずはお昼を食べに行こうと思います。
枕崎と言えば、カツオ。せっかくなのでカツオを食べねばならんでしょう。枕崎のバスターミナルは大型スーパーやドラッグストアに囲まれた場所にあり、荷物を預けられるようなところは見あたらなかったので、荷物を持っててくてく歩き始めます。駅前通りを南に下り、交差点にぶつかって右折し、国道226号線を西へ歩きます。道路はよく整備されていて広いのですが、その両脇に並ぶ商店などはまさに「シャッター街」状態。土曜日のお昼なのに閉まったままの店が並ぶさまは櫛の歯が欠けたようでもあり、今問題になっている田舎町の衰退を目の当たりにしました。
国道226号線をしばらく行くと、町頭交差点。ここを左折して漁港に面した通りに出ますが、この交差点の角に妙に古めかしい建物を発見。ふるーーいコンクリート造りで、これまた古い木戸が閉まっていて中を窺うことはできません。周囲に古そうな建物は他になく、ここだけが忽然とタイムスリップしています。コンクリートの壁にはおおきく「たばこ さこの」の文字が。「化粧品」「小間物」の文字も見えます。「迫野商店」とかいうタバコを中心にいろいろ扱う雑貨屋さんだったのでしょうか。妙に広い交差点に、この一角だけがなんとも懐古的な風情を醸していました。
町頭交差点で見つけた商店。
いつ頃まで営業していたのか。
漁港に面した通りに出る頃には全身汗まみれ。暑い一日です。さっきまでの「カツオ食べたい」が「冷えたビール飲みたい」に変化してしまっています。あー早く着かないかなあ。ビール飲みたいなあ……とにかくその一心で、歩くこと約1.5km、漁協市場や南薩地域地場産業振興センターなどを通り過ぎてようやくたどり着いたのは「枕崎お魚センター」。1階が枕崎の海産物や加工品、おみやげ品を扱う店がたくさん入ったフロアで、2階はレストラン。ずいぶん年季の入った施設のようですが、土曜日ということもあってかなかなかの賑わいを見せていました。さーて、まずは2階。まずはビール(^^)。
カツオが揚がる枕崎港。
▲漁港に面して建つ枕崎お魚センター。一階には海産物やお土産品の店がずらりと並んでいます。