毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2005はこだてクリスマスファンタジー(その2)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222653.jpg ▲クリスマスツリーの点灯式を見に金森倉庫群のベイエリアへ。函館山の山頂の明かりも見えます。

 2005年12月2日(金)、函館金森倉庫群。

 函館はいつ行ってもすてきな街で、小学校の時の修学旅行から始まって、青函連絡船で、あるいは青函トンネルを抜けて、もう何度となく函館を訪れています。

 そんな函館の観光スポットの一つが「金森倉庫群」。1869年(明治2年)に金森洋物店が開き、やがて営業倉庫業も営まれるようになることからこの倉庫群の歴史が始まります。赤レンガ造りの立派な倉庫は、今でも一部が営業倉庫として利用されているほか、函館ベイエリアの観光スポットとしてにぎわっています。

 この金森倉庫群を中心とするベイエリアで毎年行われている冬のイベントが「はこだてクリスマスファンタジー」。函館市と友好姉妹都市であるカナダ・ハリファクス市から寄贈された大きなもみの木をにぎやかに飾り付けたクリスマスツリーを港に浮かべ、倉庫群にもイルミネーションを施して、毎年12月1日から25日のクリスマスまで、金森倉庫群はいつもよりずっときらびやかな夜を過ごすのです。

 僕が訪れた前々日にクリスマスツリーの盛大な点灯式とともに始まった「2005はこだてクリスマスファンタジー」、開幕2日目の金曜日の晩ということもあって、この日の午後6時の点灯式もなかなか盛大に行われました。ツリーに電飾が点灯されライトアップされると観客から感動のどよめきが……緑色のライトを当てるのはちょっとどうかと思いましたが、確かにキレイ~~。ほれぼれと眺めてしまいます。ベイエリアのそれぞれの建物も美しくライトアップされていて、ほんとにすてきな雰囲気です。函館まで足を伸ばしてよかった~。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222649.jpg ▲函館港に浮かぶように飾られた大きなクリスマスツリーに明かりが点る。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222658.jpg ▲赤レンガの倉庫群もイルミネーションにいろどられクリスマスファンタジーを演出します。

 しかし寒い。冷え込んでます。まだ12月の初めだと思って油断していた。寒いので晩ごはんを食べに屋内へ入ります。倉庫群から函館駅方面へ少々歩いて明治館通りに面してある「はこだてビール」です。毎日汲み上げに行くという函館山麓の地下水で醸造されるビールと地場産の材料で作られる数々の料理を飲んで食べて大満足。しかし、そうこうしている間に、外はなんと吹雪です。函館に到着したときには雪のかけらもなかったのに、今や道は真っ白、強い風とともに雪が吹き付けているではないですか。

 吹雪の中を、帰りがけにもう一度クリスマスツリーを眺め、宿へ向かいます。路面電車の走る大通りもすっかり白くなっています。1932年建造の富士銀行(旧安田銀行)の重厚な石造りの建物が寒さにすくむように立っています。一瞬車も路面電車も途絶え、広い交差点が静まりかえり、坂の上から風雪が吹き抜けていきました。ううう~~寒いっ。寒くてきれいですてきな夜でした(^-^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222703.jpg ▲一気に雪化粧の赤レンガたち。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818222707.jpg路面電車の通りもすっかり真っ白に。旧安田銀行の建物が面する交差点に一瞬静けさが。