毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2011年お正月はニッポンで(その10;雪の新青森駅)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144415.jpg ▲新幹線新青森駅東口側の駅舎建物。

 2010年12月25日、クリスマス。

 12月23日の午後4時過ぎに青森空港に到着したときの青森の天気は、なんと雨。年末に雨が降るなんて、地球温暖化もずいぶんと進んだものだとその暖かさを嘆いたものです。

 ところが、2日後のクリスマス12月25日は、朝起きてみると吹雪いているじゃないですか。急激に冷え込みがやってきたようです。

 そんな吹雪の中を、東北新幹線全線開業後初めて、新青森駅へ行きました。車通りの多い国道の路面の雪も溶けないほどの寒さです。雪も時折激しく吹雪き、タクシーを降り立った新青森駅東口前は、タクシーやバスののりばがあるだけで、他には建物らしきものは何もないので、ただ雪の真っ白さが際立つだけで、寂しいことこの上ありません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144423.jpg 新青森駅東口。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144411.jpg 函館方を望む。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144429.jpg 七戸十和田方を望む。

 東口駅前広場には、12月23日にイルミネーションの点灯式が行われたばかりの青森ヒバのシンボルツリーがあります。9月に移植されたばかりのこのシンボルツリーは高さ約20mで、なかなか堂々としています。LED電飾の数は約1,500個と控えめなので、TVニュースで見た点灯式の様子はいささかしょぼい感じもしましたが、明るい時間帯に見るぶんにはなかなか立派な枝振りの青森ヒバです。しかしながら、この日は吹雪をもろに受けて雪をかぶり、シンボルツリーも寒そうです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144419.jpg 青森ヒバのシンボルツリー。

 東口側には、入るとすぐ階段とエスカレーターがあって2階へ上るようになっている東口の出入口のほかに、駅舎1階に直接入れる出入り口がもう一つあります。東口から入ると2階へ上るしか行きようがなく、ショップがたくさん入っている1階のエリアへは2階へ上ってまた下りてこなければなりません。一方、駅舎1階の出入口から入ると、1階商業施設にはすぐに行けますが、そこには用がなくすぐに改札へ向かいたい人にはいらぬ寄り道になります。このへん、慣れないといささかわかりにくい造りになっていて、観光客などに対しては不親切なのではないかと思うのですが、いかがでしょう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144438.jpg 駅舎1階への出入口。

 それにしても東口駅前、何もありません。もともとこの周辺はただの住宅地で、大きな建物と言えば青森県立西高校と新城小学校ぐらいのもので、在来線のほうにもとからあった新青森駅も主として西高への通学用に1面1線の無人駅で先行開業したようなものですから、そこへ新幹線の駅を作ったって何もないことにはかわりません。県だか市だかが駅周辺に保留地を持っていて何度か入札をかけているようですが、今のところ応札はないようです。

 そんなわけで、東口駅前はバスのりばとタクシーのりばがあるだけで、荒涼たることこの上なし。この日は吹雪でなおさら荒れすさんだ印象です。ま、青森らしいっちゃ青森らしいんですけど。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144434.jpg ▲県外から来た人が新幹線を降りて駅前がこんなだったらちょっとびびりませんか?